「相手軸の障害物」①事情が邪魔をする

PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)

2012年11月08日 08:33



相手軸に立つことは、良いことだし大切なことだ、と言う事は、誰しも理解しています。

誰もが、相手との良いコミュニケーションをとり、信頼関係を築きたいからです。


しかし、多くの人が、相手軸に立っているつもりで、

気がつくと「自分勝手な自分軸」に戻ってしまっていることがあります。

それは、「色んな事情が絡んでいる時」です。


「いや、それは、こう言う理由があるから仕方がないんだよ。」

「それは、ちょっとまずいなあ~。上司がウンと言わないよ。」

「そんなこと言ったって、無理なもんは無理なんだよ。」

「だって、これには深いわけがあるんだから。」

「このプロジェクトは、社長絡みだからね~」

「もう決まったことだから、今更ごちゃごちゃ言わないでくれ」

「しかたないだろ。俺たちは宮仕えなんだから」


こんな言葉聞いたことはありませんか?

確かに、そこには「事情」「理由」「背景」があるのです。

それは、「しがらみ」「力関係」「目論見」「企み」なども絡んできます。

「大人の事情」という奴です。


でも、これはあなたが対面している、相手の立場ではありません。

あなたの「事情」なのです。

もちろん、相手との関係から見れば、相手も「同じような状況」かも知れません。

しかし、こう言う言葉を発した段階で、もう相手軸ではなく「自分勝手な自分軸」に戻っているのです。


「自分勝手」はちょっと言いすぎですかね。

「自分事情の・・・」と言い換えましょう。

いずれにせよ、これは「相手の立場には立っていない状況」です。


では、こんな時はどうすれば良いのでしょうか?

あなたの「自分軸」がしっかりしているのならば、こう言う「事情」にぶつかった時は、「チャンス!」です。

もう一度、立ちふさがる「事情」を見直す時です。


上記のような「事情」に屈した発言が出る時は、実は、あなたも納得は出来ていないのです。

「軌道修正する」か、「より根本を理解して納得する」か、

もしくは「一からやり直しを提言する」か、

そこまで行かなくても、「再度問題提議する」か、

何かの行動が取れるチャンスなのです。


「しかたがない」と言う意識は、「相手」にも伝わります。

これでは、相手との信頼関係は生まれません。


「真実に立ち向かう」のは、けっこうパワーが要りますが、

本気で相手の対場に立つことを目指すのならば、これは避けて通ってはいけません。


たとえ、見直した結果が「大人の事情」によって、同じ結論になったとしても、

これは無駄ではありません。

「相手軸に立つ」ために「自分軸」をしっかりさせて行くには、こう言うプロセスは、必ず経過します。


大切なことは、「自分軸」もしっかりさせないと「相手軸」には立てないと言う事なのです。


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