自信を持ってビシッと叱り、叱られた方もちゃんとそれに従う。
そんな叱りの名人もいます。
そんな叱りの名人に叱られた人は、もの凄いスピードで成長します。
特に、今までだらだらと目的意識を持たないままに仕事をしていた人は、
叱りの名人に叱られると気持ちが切り替わっていきます。
ビシッと叱る。そして、部下もビシッと姿勢を正す。
こう言う叱りの名人は、叱るのが下手な人と何が違うのでしょうか?
私の周りの何人か「叱る」名人を見てみると、
共通するのが、普段のリーダーシップから素晴らしいのです。
さすがはリーダー!と言う感じの人です。(まあ当然と言えば当然ですが・・・)
先日、その内のひとりに「叱る」について伺いました。
その方は、ある会社の社長。
普段は物静かな紳士なのですが、叱るときはさすがに怖い(笑)
「なぜ、あなたが叱ると部下はビシッとするのでしょうか?」
「まあ、表情が怖いからかも知れませんが・・・」
と笑いながら次のように言われました。
「もちろん、叱らないに越したことは無いけれど、時には叱らなきゃいけないときもあります。
その時にいつも考えているのは、『私の軸はぶれていないかな?
一貫したポリシーや目的に準じて叱っているかな?』という点です。
何の為に叱るのか?私達は何を目指しているのか?
それが、ぶれていたら叱っても効果はありません」
『軸がぶれないこと』は、リーダーにとっての重要な要素です。
これがフラフラしていると、聴く側が真剣に聴きません。
特に、企業などの組織で仕事をしているとき、その組織が持つミッション、ビジョン、使命は、
しっかりと明確な物がある・・・はずです。
それは、社訓や社是で表現されているかも知れません。
理念という形で表現されているかも知れません。
いずれにせよ必ず、何かしらの「軸」があるはずです。
「叱られる」と言うことはその軸からはずれた行動、行為、発言をしたからです。
もしくは、その行動、行為、発言は、その軸を揺るがすことになりかねないと
判断されたからなのです。
以前、元自衛隊の方がおっしゃっていました。
「私達には、国土を守る、国民を守るという強い使命感、明確な軸があります。
だから、厳しい訓練にも耐えられるし、厳しく指導が出来るんです。」
「叱る」と言うことは、それくらい明確な軸を意識しておかないと、
相手に伝わらないと言うことなんですね。
もちろん、「叱り方」は、人それぞれであっても良いと思います。
顔を真っ赤にして叱ろうが、静かに穏やかに叱ろうが、黙って表情だけで叱ろうが、
涙を流して叱ろうが、それは、その人の叱り方で良いと思います。
大切なことは、「叱る」には、「自分達の使命に対する明確な軸」をぶらさないこと。
「叱り名人」の方々は、皆さんこう言うことを言われています。
「叱ることが苦手」だと思う方は、
今一度「自分達が担っている軸」を見直して見ては如何でしょうか?
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