「店長キラキラ化大作戦」㉜やっている姿を感謝で見守って

PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)

2013年06月14日 06:30




「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」

「これが、山本五十六の言葉の3文目。もう新人だけではなくって、ひとを育てるときの全てのシーンに応用出来るよね。中堅にも、ベテランにもね。」
「任せるときに、放置せずに『見守る』とは、『感謝の心で見守る』と言うことなんですね。」
「そうなの。新人が入店してすぐに辞めてしまう原因の多くは、この感謝を感じられないからなの。だから、いくら親切にトレーニングされても、何となく疎外感を感じるの。」
「へえ~そうなんですね。」
「お!「承認」が出来るね~(笑)。私たちもそうだけれど、『感謝される』って、もの凄く嬉しいし、相手との共感性が高まるよね。そして、自分の存在意義がしっかりと認識されるの。この存在意義・存在価値を感じることが出来るから、辞めずに続けられるのよ。こういう気持ちは新人でも、初日から持っているモノなの。」

マネジャーは、自分が店長時代に大切だと思っていたスタッフに突然辞められて悲しかった思い出がありました。その時、辞めたスタッフが最後に言った言葉が忘れられなかったのです。「私役に立っていないし・・・・要りませんよね」
マネジャーがいくら「そんなことはない」と翻意させようとしても時既に遅し・・・そのスタッフの心はもう冷め切っていたのです。

マネジャーは、その経験を反省し「一緒に働いてくれている仲間への『感謝』を毎日毎日言葉で表すことにしたのです。「そんなことはわかっているだろう・・・」これって恐ろしい思い込みなんですね。

「最後は、『信頼する』んですね」と店長は確認しました。
「そうね。この『信頼』って言葉は、かなり意味が深いので,難しいんだけれど、ともあれ『信じる』事は必要よね。」
「信じる・・・って何を信じるんでしょうか?」
「つまり、このスタッフは、やれば出来る!本当はやろうと思っている!頑張りたい!やれる力がある!ということを『信じる』の。私はそう理解しています。ただし、放任はダメ。放置もダメ。丸投げはもっとダメね。見習い中は、責任までは持たせてはダメなの。それはトレーナーの責任。」

「やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」

この山本五十六の言葉の意味は、色んな解釈があります。それはそれで良いと思います。ただ、人を育てるときには「ほめること」「みとめること」「まかせること」「感謝すること」「信じること」を忘れてはいけないと言うことはとても大切なんだ、と私も思います。

その組織のリーダーがこの5つを自らが実行しながら、部下育成をすれば、「人が育たない・・・」と言う悩みなど出てくるはずも無いのです。「部下が育たないな・・・」「人材がいないな・・・」そう感じているリーダーは、是非、この5つの大切なことを自らが日々「そこまでするか」と言われるくらい実行しているか?もう一度自問自答してみましょう。
きっと何か大切なことに気がつくかも知れませんね。


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