「従業員満足度調査」は目的地を見すえた質問をしよう

PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)

2013年10月06日 08:43



「従業員満足度調査では実際にどの様な質問をすれば良いのでしょうか?」

昨日、「従業員満足度調査は、店が目指している理想の姿に対して、今どれくらいの所まで来ているのか、と言う“現在地”を計る質問をしましょう」とお話ししました。では、それは具体的にはどういう質問になるのかをお話ししましょう。

考え方はシンプルです。あなたの店が、①環境 ②報酬 ③承認・評価 ④成長 ⑤貢献 ⑥感謝・誇り の6段階の最終レベルを目指しているとしますね。それを、回答肢の中に入れればそれで良いのです。

例えば、「あなたが今のお店で働いている理由は何ですか?」という質問をします。それに対しての回答肢に、
①環境~「家・学校との距離」「飲食店への興味関心」「ユニフォームへの興味関心」「自分の時間が有効活用」「友人の存在」
②報酬~「時給」「収入」
③承認・評価~「承認」「応援」「評価」
④成長~「自分の成長確認・実感」「トレーニング」「学び」「仕事内容への興味関心」
⑤貢献~「役に立っている充実感」「仲間のため」「地域への貢献」
⑥感謝・誇り~「この店で働けることへの感謝」「働いている企業への誇り」

などの回答肢をちりばめて、そこから自由に複数回答をしてもらうのです。そうすると、どの段階の回答が多いのかで、店の成長段階が見えてきます。あるチェーン店では、今ひとつ盛り上がりに欠ける店では、「収入」「家・学校との距離」という回答が最も多かったのですが、店長が熱いチームを作り上げている店では、充実感、成長感、感謝に関する回答が多くなりました。

このように、企業と店、店長が目指す理想の状態に対して、普段何をしているのか?それがパート・アルバイトにどの様に影響を与えているのか?がこう言う聴き方をする「従業員満足度調査」では、顕著にわかってきます。

アンケートというのは、プロジェクトと同じで「どういう結果が出るとどの様に評価するのか」と言うあらかじめ評価軸を持っておくことが、分析をしやすくする一番良い方法なのです。のんべんだらりとアンケートをすると、結局何が何だか良くわからないな~と言う分析しか出来なくなるのです。そのようなアンケートは「何の為にするの?」と聴かれたら、「念のため」としか答えようが無いんですよね~(笑)

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