新人店長は「ダメ出し」してはいけない

PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)

2013年11月16日 11:05




「何やってるの!全然教えた事と違うじゃない!そのやり方は全然ダメ!全く違う!!」

自分が昔そのように言われて育ってきたからでしょうか?店長の中には、がんがんダメ出しをする人がいます。教えられる部下やパート・アルバイトの中には、がんがんダメ出しをされたらそれを取り入れてどんどん成長する人もいます。でも、そう言うひとはごくまれです。いても10人に一人なのです。最近の若い子達は、そのように指導されるとかえって自信を失ってくじけてしまう傾向が強いのです。まあ、子供の頃の育てられ方の違いかも知れませんね。

とは言うものの、パート・アルバイトが目の前で、全然ダメダメの接客や調理をしていたらそれを見てみないふりするわけには行きません。その出来ないパート・アルバイトにきちんと指導をして出来る様にしないと、店のレベルはどんどん低下していきます。

さて、ではどういう風に指摘し、改善させれば良いのでしょうか?
今日は私のお薦めの方法を、ふたつご紹介しましょう。

ひとつ目は、私のセミナーを聴講して下さった私のセミナー講師としての師匠からのフィードバックです。
「松下さん、セミナーお疲れ様でした。良かったですよ。さすがですね。では、少しフィードバックをしたいのですが、むっちゃ優しく褒めまくるのとビシッと厳しくダメ出しされるのとどっちがイイですか?」とおっしゃったのです。ちなみに私は、褒められて伸びる子ですので、褒められる方を選びたかったのですが、こう言う余裕のある言い方をして頂くと、褒めて頂くのも嬉しいけれど、むしろビシッとダメ出しをして頂くのもありがたいな、うん、聴きたい!~と思ったのです。なので「スミマセン、お手数ですが、両方して頂けませんか?」と言いました。フィードバックと言う言い方は、やんわりしていますが、要は「ダメ出し」です。しかし、伝える側に余裕があれば、聴く側もちゃんと受け入れる準備が出来るのですね。

もうひとつは、セミナー講師仲間の集まりで自主勉強会をしていたときでした。私が10分間のプレゼンを披露した後、その日ゲスト講師としてきて頂いていたテレビキャスターからフィードバックを頂きました。「素晴らしかったです!お疲れ様でした。では、せっかくですから松下さんのプレゼンがもっと良くなるために私の意見をお伝えしても良いでしょうか?」・・・いかがでしょう。こういう風に言われた私は、その講師に正対して、とても素直な気持ちでアドバイスに聴き入りました。もちろん、そのアドバイスは私の中にすう~っと入ってきました。(結構きついこと言われたんですけどね(笑))

さて、今日のお話をまとめましょう。あなたが店長として部下であるパート・アルバイトを指導するとき、特に目の前で彼らが教えた事と全然違うことをやっていたときに、いきなり「ダメじゃ無いの!」と相手を追い詰めてダメ出しをするのでは無く、相手があなたのアドバイス・フィードバックを「是非聴きたい」という気持ちにさせてからする方が、何十倍も効果的ですよ、と言うことなのです。もちろん、危険なことやお客様に直接迷惑をお掛けするようなときは、余裕はありませんから即修正が必要です。しかし、そう言う緊急時以外は、ゆっくりと相手に聴く準備をさせた方が間違いなく効果的です。

だって、がんがん怒られて、聴きたくない気持ちの時に聞こえるあなたの声は、悪魔の声・・・
ですが、落ち着いて間を置いて、聴く準備が出来てから聞こえるあなたの声は、天使の声・・・
だから、「ダメ出し」ではなく、「相手の気持ちを考えたフィードバック」を伝えたいですね!

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