新人店長は「バイト希望者が集まってくる店」を作ろう

PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)

2014年01月19日 10:04




「『バイト希望者を集める店』と『バイト希望者が集まってくる店』はどう違うと思う?」

ある日、この店を訪問した営業部長は、新人店長にこう質問をしました。
「え?『集める』のと『集まる』の違いですか?・・・・・意図的に行うか、自然とそうなるか、の違いのような気がします。」
「素晴らしい。その通りです。では、どちらの店が良い店だと思いますか?」
「そりゃあ、『集まる』方ですよね。自然にアルバイト希望者が集まれば、募集コストが掛からないですからね。」
「その通り!良くわかっていますね。さすがです。では、『集まる』には、実はもうひとつ大きな効果があるんですが、知っていますか?」
それは知らないと答えた店長に、部長は、『集まる』に隠されたもうひとつの大きな効果について話し始めました。

店にとっては、誰も辞めないのが理想ですが、学生バイトなどはいずれ卒業で辞めることになります。また、業績が向上していくと多くのスタッフが必要になります。新人採用は必ず必要になってくるのです。しかし、パート・アルバイトスタッフを集めようとして、ポスターを貼ったり、媒体誌に広告を出したり、ネット募集をしたりするとそれだけお金が掛かりますよね。ところが、『バイト希望者が集まってくる店』は、自然と集まってくるのでそんなコストは不要です。しかも、そう言う店に集まってくる「バイト希望者」は、非常に質が良いのです。質が良いとは、モラルや頭の良さだけではなく、会社や店が求めるイメージに近い人だということです。なので、会社や店が目指す方向性に対する「共感度」も高いのです。だから、「集める」よりも「集まってくる」希望者を面接した方が、採用率も高く、しかも良い人を採用できるのです。

店長が、募集媒体で新規のパート・アルバイトを集めようとすると、その店をよく知らない人も集まってきます。募集媒体のマーケットは広いですからね。もちろん良い人も応募してきますが、中には、通勤の便利さや時給だけで応募してくる人もいます。それが悪いわけではありませんが、私たちは、会社や店が目指すビジョンに共感してくれる人を採用したいのです。でも、募集媒体の小さなスペースでは充分にビジョンを表現することは難しい。しかし、『集まってくる人』達のほとんどは、店を知っています。この店を見た上で、この店で働きたいと思ってきてくれる人達が多いのです。つまり、店が目指すイメージを毎日一生懸命に表現していたら、自分達に近い人達が応募してくるようになるのです。

スタッフが友人知人を新しいスタッフ候補として紹介して下さるのも同じですね。お母さんが娘を紹介することもあります。中には親子3代でスタッフとして働いているような店もあるのです。素敵ですよね。

でも、この「集まってくる」という現象は、気を付けないと「来て欲しくない人が集まってくる」こともあるのです。それは、「自分達が目指すイメージとかけ離れたイメージを自分達が表現しているとき」です。「つらい」「しんどい」「めんどうくさい」「おもしろくない」「つまらない」・・・そう言う気持ちで仕事をしていると、それに共感した人達が「集まってくる」のです。恐いですよね。でも本当なのです。だから、店の状態は「売上」や「お客様満足度」だけではなく、「パート・アルバイトの応募者の質」でも、判断することが出来るのです。

さて、あなたの店は、新規のパート・アルバイトを必死で「集めて」いますか?それとも、自然と「集まって」きますか?集まってくるとしたらどんな人が来ていますか?きっとあなたの表情に似た人が来ているのではないでしょうか?応募希望者は、あなたの表情を見ています。そして思うのです。

「この人と一緒に働きたいな。」とね。

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