店長のための「言える化」推進計画(その24)

PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)

2014年05月12日 11:07




「好みのひとなら、何言われても聴く気がするわ~」
「そうよね、尊敬してれば当然だけど、ちょっと好きかも・・・と言うレベルでも聴きたいモードになるよね~」

ある女性2人の会話です。
それを聴いて、私は思わず、「なんじゃあそりゃあ~。大切なのは話の中身だろうが~」と思ったのですが、よくよく考えてみると、自分もそう言う所ってあるなあ~と思ったのです。

「あ、この人感じ良いな~好みのタイプだな~」
「この人仕事できるよな。礼儀も正しいし、軸がぶれないし尊敬できるな。」
「この人は、いつもキチンと約束守るよね。信頼できる人だな。」

こんな感じで、そのひとに対して信頼感や好意を感じていたら、話の中身がどうであれ、まず、ちゃんと聴こうという気になるものです。「聴きたいモード」にスイッチが入るってことです。これって、上司と部下でも同じです。店長とスタッフも同じです。もちろん、それが逆の立場でも同じなのです。部下が上司の話を聴こうとするか、だけでなく、上司が部下の話を聴く気になるかどうか、と言うのは、「好き嫌い」や「かわいい奴?うっとうしい奴?」などの、感情的な部分も大きく影響しているのです。

言ってみれば「好き、嫌い」は、「聴ける化」の重要な要素ということですよね。
そして、それは、本シリーズのテーマである「言える化」にも、そのまま応用できる要素でもあるのです。

面と向かってはもちろんのこと、会議などでも、自分の意見をなかなか言えない部下は、上司が「ちゃんと聴いてくれる保証」がないとなかなか意見は言えません。自分の話しもちゃんと聴かないで、すぐに否定したり、説教したり、求めてもいないのにアドバイスし始めたりすると、部下は、もうそれ以上話す気になれません。

そう言うことがあるので、会議などで意見が出ない原因は、話す側(主に上司)に問題があると言われるのです。活発に意見が出るような「言える会議」にするには、「話す側」の上司が、「話したくなる雰囲気」を作らねばならないのです。

しかし、上司って、そう簡単には、そんな雰囲気を作ってくれません。残念ながら、そんなに簡単に出来るのならば、上司も苦労しないのです。上司には上司の悩みが有り、悲しいかな、なかなかそんな雰囲気を作れないのです。

ならば、どうすれば「言える会議」は実現するのでしょうか?
結論を先に言います。
部下の方で、「上司が聴きたくなる雰囲気」を作れば良いのです。

あなたが、上司の場合は、部下の話を聴く努力をすることが、何よりも大切ですが、あなたが部下の場合は、あなたは、上司に「あなたの話を聴きたくなるような態度」をとることで、雰囲気を変えるのです。上司を「聴きたいモード」にするのです。そのコツが、冒頭に書いたような「好かれること」なのです。

「聴きたいモード」になるには、「好かれる」以外にもスイッチがあります。
「一目置かれる」や「信頼される」、また「いつも興味深い話をする」のも手です。

さて、今日の話が「店長」「店」ならば、どういう話になるでしょうか。
あなたが店長ならば、部下であるスタッフ達が、そんな素敵なスタッフになれば良いのです。と言うことは、そうなるような育成をすることが大事なのです。ただ指示命令をしたり、ただ叱咤をしたり、ただプレッシャ-をかけていても、そんなことでは、部下はあなたが「一目置くような部下」にはなりません。

店長であるあなたが、部下を好きになり、一目置き、その結果、部下の話を「聴きたく」なる。
それが、部下が、会議でもっと積極的に意見を言う「言える会議」実現の早道なのです。
だから、そうなるような育成をしなくてはならないのです。

もちろん、あなた自身も「我慢強く最後まで聴く力」を鍛えねばなりません。
しかし、部下の方にも成長してもらわねば、あなただけがしんどいだけです。
さあ、「部下の育成方法」を再度見直しましょう。
ガミガミ怒ってばかりでは、何も変わりませんよ。

では、どうやってそんな部下を育てれば良いのでしょうか?
それについては、また明日!

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