おお~いいね!・・・読みにくいブランド名をカタカナでフリガナを打つ洋菓子屋さん

PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)

2015年03月18日 06:52





「このアンリ・シャルパンティエと言うケーキ屋さんって美味しそうなケーキが並んでいますね~」

この日は、吉祥寺で、ある会社の若い男性営業マンと打合せをしていました。
そして、打合せが滞りなく終わり、彼を吉祥寺駅に送る途中で、アトレの中の洋菓子売り場を横切ったとき、彼がこう言ったのです。

私は、「ほお~この店の名前よく読めたね~この店知っているの?それとも、フランス語を勉強していたの?」と彼に尋ねました。
彼は、「いえいえ、知りませんよ。フランス語も勉強していません。」

この店の名前は、アンリ・シャルパンティエ。
綴りは、HENRI CHARPENTIERと書きます。
この綴りですと、読み方を知っているか、フランス語を学んだひとでないと、なかなかアンリとは読めません。
まあ、私ならば、ローマ字読みして、ヘンリ・・・となっちゃいます。

しかし、彼は、このブランド名もフランス語も知らないと言うではありませんか。
では、何故この店の名前を彼は難なく読めたのでしょうか?

「いやあ~だって、ここにカタカナで書いてありますよ~ほら」

と、彼が指さした壁面の看板には、HENRI CHARPENTIERと書かれたアルファベットの下に、「アンリ・シャルパンティエ」とカタカナで表記されていたのです。

「ほお~これは凄い!なかなかやるな~」

私は、ビックリしました。と、同時にこの芦屋の洋菓子屋さんのお客様目線、相手軸思考に大いに感心させられたのです。

私はよくこのブログで、「読めない看板・ブランド名は、記憶されにくい」という事を書いています。
記憶されにくいブランド名だと、たとえ形や雰囲気で覚えていても、後々、完全想起することが難しくなります。
そして、それは、再来店に大きな影響を与えるのです。


しかしながら、世の中の多くの、洋菓子店・飲食店・美容室・アパレルなどなど・・・彼らは、読みにくい外国名をそのまま表記しています。その方がカッコイイからでしょう。
しかし、読めないとか間違って読むとかでは、ブランド認知度は、間違いなく低下するのです。
以前にも書きましたが、日本マクドナルドを創業した故藤田田氏は、McDonald’sをマクドナルドと日本語読み・ローマ字読みにさせてカタカナのみで日本全国に広げました。アルファベットや英語読みの「マックダーナルズ」だったら、ここまで大きくならなかったかも知れないのです。

しかし、ブランド名の読み方は、それぞれにこだわりや事情があります。
この、HENRI CHARPENTIERについてもそれは同じです。ローマ字読みにするわけにはいかないのです。
この名前は、この店が生まれるきっかけになった「クレープ・シュゼット」を考案した19世紀の料理人の名前から取った名前なのです。「アンリ・シャルパンティエ」という読み方にはこだわりがあるのです。

この吉祥寺店の看板に表記されているカタカナ表記は、それを踏まえた上でのブランド認知策なのでしょう。
このように、外国名のブランドのすぐ脇に日本語名を併記する看板は、最近ちょくちょく見かけるようになってきましたが、アンリ・シャルパンティエでもやっているとは知りませんでした。

いやあ~素晴らしい!
アンリ・シャルパンティエの相手軸思考。
感動しました!
よし、今日のおやつは、アンリ・シャルパンティエのフィナンシェにしよっと!

※アンリ・シャルパンティエの公式ホームページはこちら
http://www.suzette-shop.jp/henri

※「店舗力診断」「従業員満足」「ミッションPDCA」に関するご相談、従業員満足度調査、セミナー、研修、売上アップコンサルティングなどについては、弊社までメールかこのホームページの「お問い合わせ」「お気軽にご相談下さい」から、お問い合わせ下さい。ご連絡をお待ちしております。

※アメブロで、ブログバックナンバーの改定新版を毎日更新しています。
 読み逃した方は、こちらもどうぞ<(_ _)>

http://ameblo.jp/aitejiku/

関連記事