あなたと働きたいと言われる店長のシンプル習慣・・・ステージ5:その3

PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)

2015年05月25日 08:04



「あの店には負けたくない!」

店長って、たとえ口には出さなくても、心の中では必ずこう思っています。
しかし・・・多くの店長は、

「あの店はあの店、私の店は私の店。だからあの店が評価されようが、売り上げを伸ばそうが、そんなの関係ありません」

と言います。
でも、それは嘘です。
本心ではありません。
本当は、負けたくないし、負けていると悔しいのです。

少なくとも、私はむちゃくちゃ悔しい!
だから絶対に負けたくない。
特に、「上司が比較対象にあげてくる店」なんて、もう店名を聞くのも嫌!!
だから、絶対に負けるもんか!と、がんばったのです。

とは言え、店長である自分一人がいくら負けん気を発揮しても、スタッフたちもその気になってくれなくては「戦い」には勝つことは出来ません。お客様に喜んでいただくのも、売り上げを伸ばすのも、彼らの力が必要なのです。

そこで、私が実践していたのが、本書でも紹介している「仮想敵との戦いの演出」なのです。
スタッフに対して、その「仮想敵」になぜ負けてはならないか?なぜ勝たねばならないか?という理由を説明して共感してもらうのです。

私が店長時代に最も意識し「負けたくない!」と思っていた店は、たった200m位しか離れていないところにある、「マクドナルド戎橋南店」通称「えびなん」というビッグストアでした。
その店は、間口も広く、歴史もあり、551の蓬莱の隣という立地の良さがありました。
そのため、私の店でアルバイトの募集をしても、問い合わせはなぜか、そっちの店ばかり・・・・私の店よりも、目立つ「戎橋南店」に応募者は流れていったのです。
そういうこともあって、売上も、スタッフの数の充実さも、いろんな意味で彼らに大きく差をつけられていたのでした。
そしていつしか、自店舗の社員にもスタッフにも、「彼らには勝てない」と言う、あきらめムードが漂うようになっていました。

そこで、私は、社員とスタッフを集めて「仮想敵”戎橋南店”」に圧倒的に勝つ!と宣言したのです。
私は、いかに彼らが恵まれているか、いかに有利か、という点を説明し、同時に、自分たちの置かれた苦しい立地環境をも解説をしたのです。
そして、彼ら「戎橋南店」に勝つには、「ひとのチカラ」以外にはないことを強調したのです。
さらに、「勝つための戦略」を彼らに説明をしました。私には、「こうすれば必ず勝てる」という確信があったのです。


もともと、すごい能力を秘めたスタッフたちばかりです。
「勝つイメージ」が明確になると、一気にパワーアップしたのです。
私たちは、お互いを鼓舞し、同時に新人を必死で集め、育成し、毎日毎日「打倒えびなん!」と雄叫びを上げながら、売り上げを伸ばしていきました。

その結果、スタッフ不足で苦しんでいた私たちの店は、半年後にはスタッフの数が3倍になり、一年後には売り上げは2倍になったのです。もちろん、「仮想敵えびなん」にも大きな差をつけて勝利することが出来ました。

仮想敵、ライバル・・・彼らの存在がなければ、あそこまでがんばれたかどうかわかりません。
ありがたい存在でした。

さて、あなたには「絶対負けたくない仮想敵」はいますか?
口には出さなくてもきっと心の中にいるはずです。
是非とも、そのライバルの存在をうまく利用して、自分たちの秘めたパワーを大きく引き出しましょう!
きっと、今よりももっとすごいチームになるはずですよ!!
いや!かならずなります!
だって、スタッフたちも、本当は「負けたくない」と思っているんですからね!

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