店長のための観る聴く問う講座:9つのスキル「伝える・・・伝達する」その9

PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)

2015年08月24日 10:22




「『こちらから仕掛ける』という接点接触法は、結局は、相手に成長して欲しい、気づいて欲しいという上司の気持ちの表れなんですね」

若き店長は、部下が「思わず聴きたくなる」伝え方について出来る店長からレクチャーを受けた感想を話しました。

「まあ、そうだね。いざレクチャーやアドバイスやフィードバックをしようとしてもスタッフが聴く気になっていないと結局は何を言っても無駄だからね。それを、多くの上司は『部下の姿勢の問題』と決めつけているんだ」
「でも、そうじゃないですよね」

「そう!部下が聴く気になるような状況、環境を作ることも上司の責任なんだ。『俺が親切に教えてやってるんだから、部下は聴くのが当たり前だろ』なんて思っている上司は、上司の本当の責任を果たしていないんだよ。だって、一方的に伝えるだけなら、本でもDVDでもネットでも、セミナーでも何でも受ければ良いんだ。でも、上司が直接部下を指導するのは、もっと深いものだと思うんだよね」
「そう考えている上司ばかりならばうれしいんですけど・・・」
「だから、僕たちがそう言う上司を増やすように努力すれば良いのさ」

出来る店長は、部下に対して上司が、指導、教育する際の基本的な姿勢を若き店長に伝授したのでした。

「さて、『伝達力』を高めるには、もう一つ大切なポイントがあるんだ」
「何でしょうか?知りたいです!」
「『目標と現在地とのギャップを具体的に認識させる』と言う事なんだ」

出来る店長は、上司として部下に対する「伝える・・・伝達する」と言う力を高める方法についてレクチャーを始めました。

『目標と現在地とのギャップを具体的に認識させる』

「部下や店長は、目標を具体的に決めることはあっても、その手段とプロセスを細かく具体的に決め無いことがほとんどなんだ。多くの場合、簡単な行動計画書ひとつで終わらせているよね」
「確かに、目標管理シートとスケジュールは、一見細かく見えるけれど、いざやるときには、かなりざっくりとしか書かれていませんよね」

「だから、そのものすごく大切なことが書かれている目標管理シートを毎日、いや毎月さえ見る事が無くなってしまうんだ」
「うう・・・僕自身も自分の目標管理シートは、毎月見ていないです・・・」

「まあ、9割の店の目標管理シートはおおざっぱなので、まず毎月は見ていないよね。でも、これを毎日見ることが出来る様になったらどういう効果が出てくると思う?」
「まず、毎日目標を意識することになりますよね」

「そう。そのためには何が必要かな?」
「毎日の目標・・・ですね」

「その通り。年間目標を毎日の目標に分解して、毎日見ることが目標達成の基本なんだ」
「また胃が痛くなってきた・・・・」

「それに、目標の進捗状況を細かく管理することで他にもわかることがあるんだよ」
「え?それは何ですか?」
「お店の『現在地』がわかるんだよ」

明日に続く!

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