2016年3月11日(金) 私がふたつの震災で学んだことのひとつ

PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)

2016年03月11日 07:04



MacBookAir 起動!おはようございます!

今朝の吉祥寺は、くもり。

昨夜の雨はもう止んでいるようです。


今日は、あの日から5年・・・

避けては通れないあの日のことについて、少しだけ触れておきます。


大きな事故、災害のたびに私たちはたくさんの経験と学びを得ます。

東日本大震災が起こったときに、私が一番こだわったことは

「幹部が、すぐに現地に飛び、その眼で見て、判断し、遠く離れた場所にいる支援部隊との温度差を無くす」

と言うことでした。


それは、阪神大震災の経験によるものでした。

崩れたビルが如何に危険であるか、現地では何が足りないのか、社員に流すべき情報は何か・・・

こう言うことは、現地の様子をその眼で見、話を聴き、自ら肌でそれを感じなければ、気がつきません。

阪神大震災の時に、私は、マクドナルドの大阪本部に勤務していましたが、その時の、現地と、大阪と東京本社の経営幹部との間の、あまりの温度差に、愕然とすることが、しょっちゅうあったのです。


幸い、私の直属の上司は、そのことを想定した上で私に指示を出してくれたおかげで、徐々にその温度差を縮めることが出来たのですが、本社に正確に現地の状況を伝えることの大変さは、私にとって、大きな学びとなったのでした。


東日本大震災の時は、私は東京の会社に転職しており、西新宿の本社で勤務をしていました。

東北と東京との距離は、東京と神戸の距離よりも近く、東京でも大きな揺れがあったこと、そしてガソリンや電気などの供給に障害が発生したたことで、阪神の時よりは、現地との温度差は少なかったように思います。

しかし、その温度差は、ゼロであったわけではありません。

やはり、大きな温度差はあるのです。


その温度差を縮めるために最も必要な行動は、「幹部が現地に飛ぶこと」でした。

阪神の時は、私は翌日すぐに車で現地入りしました。

しかし、東北の時は、3日後にようやく現地入りすることが出来ました。

私が未だに一番恥ずかしく思っているのがこの3日という時間です。


なぜならば、その日のうちにタクシーを飛ばして、現地まで向かった電鉄系駅ビルの社長や、自家用車ですぐに現地に向かった牛丼チェーンの東日本運営会社社長がいたからです。

彼ら経営トップのこの行動を知り、そこまで素早く動けなかった自分と自分が所属する会社の動きの遅さを日々恥ずかしく思ったのでした。


チームが最も高いパフォーマンスを発揮するには、メンバー全員の温度差を無くすことだと思っています。

それには、同じ環境に立ち、同じ感覚を感じ、同じ想いを持つ事だと思います。

世の中には、同じ部屋で仕事をしていてもそれが出来ないチームもあります。

そんな状態では、なかなか高いパフォーマンスなど発揮することは出来ません。

リーダーは、まず、メンバーの気持ちの温度差を無くす努力をすること。

これが、ふたつの大きな震災から、私が学んだことです。


震災については、書き始めるときりがありませんので、これくらいにしておきます。

ただ、店長育成、チームビルディング、スーパーバイザー育成という今の仕事でも、この「温度差をなくすこと」については、こだわって教えていこうと思っています。


さて、今日は、ある企業への提案書を作ります。

顔晴ります( ̄^ ̄)ゞ


と言うわけで、今日も気合い十分で起動いたします!!

やるぞおおおおおお~♪ヽ(´▽`)/

※写真は、昨日の東銀座。歌舞伎座です。

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