ユーロ2012。ピルロから学んだ相手軸思考
今日のネタは、サッカー。ユーロ2012。
ヨーロッパで4年毎に行われるサッカーの国別対抗戦です。
一昨日は、準々決勝「イタリアvsイングランド」が行われました。
ともに、名門国でありながら、最近は「かつては・・・」と言われるような不振が続いていました。
しかし、今回のユーロ2012では、この2チームは、下馬評を覆し準々決勝まで上り詰めてきました。
特に、守備的なサッカースタイルを変え、攻撃的なパスサッカーへ挑戦しているイタリアの進化には、復活にかける並々ならぬ覚悟がそのプレーから伝わってきます。
そして、迎えたこの試合は、延長前後半を戦い、共に得点を奪えず、0対0。
勝敗は、PK戦で決めることになりました。
PK戦。これは、その80%は運で決まるとまで言われている非情な決着方法です。
極度の興奮とプレッシャー。
ゴールの枠内に蹴り出すだけでも難しい状況の中で、極めて冷静に相手(キーパー)の心理状態を見抜き、冷静さを失っていなかったのがイタリアのアンドレア・ピルロでした。
『ピルロはPKの場面を振り返り、「GKはとても気合いが入っているように見えたから、あのように蹴ろうと思った。あのように蹴る方が、ゴールは簡単だった」とコメントしている。』(サッカーキングhttp://www.soccer-king.jp/の記事より引用)
キーパーの動きを見て、ふわっと浮かした緩い球。
もしも、キーパーが私の様な素人だったら、もしかしたら捕れるかも知れないような、緩い球だったのです。
しかし、これが、簡単ではないことは、サッカーをさほど知らない人でも理解出来ることでしょう。
とてもじゃあないですが、ああいう状況で、こんなボールは蹴られません。
※ガンバ大阪・遠藤のコロコロPKを、久しぶりに見たくなりました。
さて、ピルロは、なぜこのような状況で、このようなボールを蹴ることが出来たのでしょうか?
まさしく、相手の立場に立って、一番嫌なボールは何かを考えたんだと思います。
ものすごい気合い、ものすごい興奮。左右どちらに飛ぶかの一か八かの判断。
こう言うとき、キッカーは、思いっきり蹴ってくるぞ、、、、とキーパーは思うだろうなあ~と言う相手の考えを、相手軸で考えた結果だと思うのです。
結果、ピルロは、ふわりと浮かした緩いボールを、ポンッ!とゴールに蹴り込みました。
そして、そのゴールは、2対1とリードされていたPKの流れを変え、イタリアを優勝に導いた運命のゴールとなったのです。
極度の緊張状態・興奮状態の最中でも、相手軸で考えることによって、最善策が見えてくる。
イングランド戦PKで、ピルロから学んだ「相手軸に立つことの大切さ」でした。
- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2012年06月26日
- 08:27
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