製造が追いつかないと全てが狂う・・・
ある居酒屋さんでのお話し。
夕方5時に11人で入店。
ビールやらハイボールやら、食べ物も大量に注文。
まだ5時なので、客席は半分くらいな感じ。
でも、既にビールの到着に時間が掛かっておりました・・・・
「あら?これはやばいかな?」そう感じた私。
その懸念は、時間が経つにつれ現実の物に・・・
ドリンクの出が遅いが為に、アレが来ていない、これがまだ、どうなってんの?注文通っている??
そのたびに押される呼び出しチャイム。
チャイム毎にすっ飛んでくるホールの店員さん。
まだ来ていないので、確認しながら、次々と注文する私達酔っ払い・・・
大混乱・・・
ようやく出てきたグレープフルーツサワーには、お酒が入っていない・・・水と氷だけ??
決して、ホールのスタッフ数が少ないわけではありません。
でも、大混乱・・・
私は思いました。これは面白そうだ!と、ちょっくらキッチンを覗いてやろう!と。
案の定、店長らしき人は、デシャップ(ホールとキッチンの間のコントロールセンター)で大混乱。
それでも、黙々とドリンクを造り続けるスタッフ。
何が出てないのかどうかと言う確認で必死な店長・・・
原因は、ただひとつ、ピークに入る前に、ドリンクの製造体制を120%にあげておかなかった事です。
その油断が、ドリンク提供の遅れに繋がり、
酔っ払い客の追加オーダーとイライラ確認に繋がり、
スタッフは無駄な動きを強いられる。
そしてミスが起こり、
クレームが起こり、
大混乱・・・
そんな状態なのに、スタッフは、手ぶらでキッチンに戻る。。。。
店長は、ただただ必死・・・
デシャップにうずたかく積まれる汚れた食器類・・・
洗い場にはもちろん誰もいません。
なので、ワイン用に出てきたコップは、ワイングラスではなく、お冷や用のコップ(笑)
良いから、ドリンクだけ必死で作りなさい!
食べるスピードと飲むスピードでは、飲む方が早い。
最初のドリンクを出して、食べ物を出し終わったら、後は、ひたすらドリンクを作るのです。
ドリンクの出が悪いと、オーダーのダブりと確認の為の無駄な作業が拡大します。
「スミマセーン」「ちょっと~~」
これを無くせば、もっとスムーズに廻るのです。
テーブルまで行ったら、ついでに何か下げてきなさい。
手ぶらで動くな!
どんな飲食店でもピーク前15分が勝負です。
そこで、油断せずに体制を整えていたら、最初の大きな山を乗り越えられます。
これを乗り越えたら、後はスムーズに廻るのです。
大混乱に陥る店は、100%ピーク前に油断し、最初のピークでこけます。
最初にこけたら、もう閉店前までこけっぱなしになります。
私達がこの店にいたのは、なんと5時間半!長が~(笑)
お会計は、ひとり2700円!
安い!
はたして、これで、この店はやっていけるのでしょうか??
- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2012年07月24日
- 08:51
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