会社としてお客様をお迎えするということ
ここ数年、他社様を訪問する機会が多くなりました。
マクドナルドの時は、会社でお取引先などのお客様を、お迎えする事が多かったのですが、さぼてんに転職後は、相手先に出向く事が多くなりました。
さらに、独立以降は、毎日のように、色んな会社を訪問致します。
そこで思うのは、会社によって、お迎えする姿勢の違いです。
もちろん、悪い気をさせるような会社は、一社もありません。
どこも、100点なのです。
しかし、中には、150点や200点の会社があります。
そういう会社って忘れないのです。
印象がむちゃくちゃ深くなります。
本社なのに、また来たくなります。
ここ数年で一番印象深かったのが、アパレルの店長教育を専門にしている会社でした。
世田谷区の東急沿線の駅直結ビルにあるその会社は、20坪くらいの美容室をそのまま利用したような間仕切りのない、明るいオフィスです。
私が、訪問して、社内に招き入れられると、中にいた社員全員が椅子から立ち上がり、私の方に向かって「いらっしゃいませ」と笑顔で言ってくれたのです。
それが全然不自然ではなく、まさしくお店に入ったときに受ける、良い印象そのものでした。
そこは店舗ではなく、事務所です。本社なのです。
でも、まるでお店に入ったような感覚、そして社内の暖かい雰囲気は、親しい友人の自宅に招かれたような感覚でした。
この会社は、教育研修だけでなく、自社で店舗運営の委託を請け負っています。
私達は、こういう風にお客様をお迎えしている。
と手本を示しているんだな、と感じました。
その会社と同じくらい、印象に残ったのが、つい先日訪問した、サービス業の店長スタッフ教育専門の人材育成会社です。
マクドナルド時代の先輩が経営するその会社は、新宿の新築ビルにある、綺麗なオフィスに本社を構えています。
私は、その綺麗なエントランスでインターホンを使って受付に連絡しました。
このインターホンの出方がまず明るくて良い感じ。
私のことを、凄く楽しみに待っていてくれたような出方です。
そして、出迎えて下さった方の笑顔、さらに「いらっしゃいませ、お待ちしておりました。」とまるで高級シティホテルのような応対。
更に、小部屋に案内されるまでの10数秒の間に、「暑い中、ありがとうございます。社内の空調は如何ですか?」と、こちらの緊張感をほぐし、訪問の労をねぎらう言葉。
「私達は、店長にこの気持ちとスキルを身につけて欲しいんですよ」と第一印象からそれを伝えているようでした。
この2社を訪問して、店長教育に携わる仕事をしている立場として、非常にたくさんの学びを頂きました。
教育研修会社に限らず、本社って、その会社の社風や姿勢をそのまま現していると思います。
立派な社訓や理念を掲げていても、本社を訪問すると、全然それを感じない会社もあります。
そう言う会社が運営している店舗は、やはりちょっと「あらら~」と感じることがあるのです。
店舗の現場でお客様をお迎えするのも、本社で、お客様、お取引様をお迎えするのも同じです。
最近は、本社社員も現場での研修や業務を一定のサイクルで経験する仕組みを持つ会社も増えてきました。
繁忙期は、本社社員が総出で店舗に入る会社もあります。
毎週日曜日は、必ず店舗で勤務している社長のいる靴のチェーン店もあります。
そう言う会社は、本社の雰囲気も違います。
そう言う会社は、厳しい時代の中で好業績を上げています。
現場教育だけでなく、会社全体として、お客様を「心から歓迎してお迎えする」そう言う会社が、時代を生き抜いて行くのですね。
- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2012年08月14日
- 10:02
- コメント(0)
この記事へコメントする