「相手軸の立ち方」⑩最後まで聴いてから質問をする
「聴くが8割、話すは2割」
その「話すは2割」の中には「自分の話は含まれていない」
と、ここまでお話ししました。
ん?では、「話すは2割」は、何を話すのでしょうか?
それは「質問」です。
「質問」のみで2割です。
「どんな質問」か、と言いますと、「相手及び相手の話に対する興味、関心」から来る質問です。
つまり、相手の話を「もっとたくさん聴きたい」「もっと詳しく聴きたい」
そう言う気持ちから湧き出てくる「質問」です。
「良い質問」なんて考えなくても構いません。
「効果的な質問」なんて言うのも考えなくても良いのです。
相手の話を「興味関心」を持って最後まで聴くと、必ず「質問」は湧き出てきます。
必ず、です。
私は、コーチングの修行を始めた時に、この「良い質問」をする、と言うプレッシャーに苦しみました。
「良い質問」「的確な質問」「格好いい質問」・・・
そう言う、プロコーチらしい質問が出来ないと、コーチを目指す者として恥ずかしい。
そう思っていた私は、コーチ学校の授業でも、エクササイズの時に、積極的にコーチ役を申し出ることが出来ませんでした。
自信が無かったのです。
私は、コーチングの師匠に悩みを打ち明けました。
松下「私は、質問を作るのに苦しんでいます。効果的な質問が浮かんでこないのです。」
師匠「松下さん。あなたは何の為に質問をしようとしていますか?」
松下「相手の中の答えを引き出す為です」
師匠「それは、誰の為に行うのですか?」
松下「相手の為です」
師匠「効果的な質問をすれば、誰が嬉しいのでしょうか?」
松下「相手のはずですが・・・・・自分も『良い質問が出来たなあ~』と嬉しいです」
師匠「もう一度お聞きします。誰の為の質問ですか?」
松下「そうか!相手の為です!自分の為ではありません!」
師匠「では、その効果的な質問は、どうすれば出来ると思いますか?」
松下「まずは、最後まで相手の話を聴くことです。」
私は、相手の為の質問ではなく、自分のための質問に苦しんでいたのです。
しかも、相手の話を最後まで聴けば、未だ聴きたいこと、解らないことは必ず出てきます。
それを聴けばいいのです。
私は、相手の話を最後まで聴くことなく、ずっと頭の中で「次にする質問」を考えていました。
相手の話を最後まで聴けば、「自然と質問は出てくる」と言う基本中の基本を忘れていたのです。
「良い質問」「効果的な質問」は考える必要はありません。探す必要も、作る必要もありません。
相手の話を最後まで聴けば、必ず出てきます。
それは、相手の立場を、相手の考えを知る為の質問なのです。
相手の話を興味、関心を持って最後まで聴けば、その「相手の為の質問」が自然と湧き出てきます。
是非とも、試してみて下さい。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2012年11月23日
- 06:19
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