「相手軸な話」⑳若きフィットネストレーナーの成長
「松下さん、それは違います。こうなんです。こうなっているはずです。」
彼は昨年春に、私が通っている加圧トレーニングのジムに入社した新人です。
2ヶ月の研修期間を経て、私の通うジムに配属されたのが昨年の6月。
もう8ヶ月過ぎたんだなあ~
彼が入社したての頃は、冒頭の様に、相手(私)の言葉にまず否定から入っていました。
最初の頃は、相手(私)の話を聞かず、聞いてもまず自分の話したいことを話す。
非常にまじめなのはよくわかります。
学んだ知識をそのまま正確に相手に伝えたいと思っているようでした。
なので、まず「否定から入る」(笑)
そして・・・「松下さん、それは違います。こうなんです。」
私は素人です。プロのトレーナーと知識を争うつもりはありません。
トレーナーの言うことの方が100倍正しいのはわかっています。
私が言っているのは、「自分はこう感じる」ということなのです。
私が感じている感覚に、正しいも間違っているもありません。
その感覚は、相手(彼)にはわかりません。
彼もそこは厳しく指導されていたと思いますが、「正しいことを伝えたい」と言う気持ちが勝っていたのでしょう。
なので、「松下さん、それは違います。こうなんです。」
となっていたのです。
ベテランのトレーナーになると、自分が見て感じた相手の状況で「当たりを付け」て、それをコミュニケーションで裏付けを取って指導方法を微妙に調整してきます。
新人は、なかなかそれが出来ません。自分が学んだ正しい知識が基準となります。
間違いではないのでしょうけれど、相手は人間。自分や学んだ事とは微妙に違うことを、最初はわからなかったようです。
しかし、昨年末くらいから彼の反応に変化が起きてきました。
「なるほど、わかりました!」と、まず受け入れるようになったのです。
ほお~~何が、彼を変化させたんだろう?
先輩トレーナーに厳しく指導されているからかな?
だとすると、どういう指導をしているんだろうか?
凄く興味が湧いてきました。
彼の年齢は、21歳。
私に息子がいたら、これくらいの年齢なんでしょう。
最初は、う~ん、若いねえ~と思っていましたが、彼の変化、彼の成長に触れていると、いつのまにか、なんだか父親のような感覚で彼を見ている自分がいました。
でも、親父感覚で「おい!それは違うぞ!」と説教モードになったり
「それはだなあ、こういうことなんだよ!」とアドバイスモードになったりはせずに、彼の話を聴くことに集中したいなと思います。
彼が、何をキッカケとして、否定から入っていたコミュニケーションが、「まず受け入れる」という、高度なコミュニケーションを身につけるに至ったのか?
聴かないと解りませんからね。
次回のトレーニングの日が楽しみです!
※ちなみに、冒頭の写真は本文とは無関係です。イメージです、何の為。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2013年02月13日
- 09:06
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