「相手軸な人」⑬上手く行くことしか考えない「心配性」
「もう、上手く行ってしまうイメージしか無いんです。だからそれが心配で心配で!」
先日独立したあるコンサルタントが、笑いながらおっしゃった言葉です。
この方のポジティブシンキングぶりは、いつ見ても聞いても惚れ惚れします。
第三者的に見ていると、これはかなりのダメージだろうなあ~、と思えるような出来事があっても極めてポジティブに「表現されます」。
「表現されます」というのは、実は私には彼の「本心」が正確にはわからないからです。その為、「ポジティブに捉えている」とは言えないので、このように言っています。
もしかしたら、本当はもの凄くダメージを受けているのに、それをポジティブに表現することで、自分を鼓舞しているのかも知れません。
もしかしたら、自分が受けるダメージを和らげるためにわざとポジティブに表現しているのかも知れません。
本当のところはわからないのです。
以前、一度彼にその本心を尋ねてみたことがあります。
「Aさんが、何事も常にポジティブに表現されているのは、意図的なんですか?それとも自然なんですか?」
Aさんは、私の顔をじっと見た後、私の意図を理解されたのでしょう、ニコッと笑って答えて下さいました。
「もちろん、誰が見ても、とてもじゃあ無いけれどポジティブに受け止められないようなこともありますよ。でも、それをネガティブに捉えても、何も良くならない、と本気で思っています。起こったことや過去は、事実としては変えられません。しかし、『解釈』は自分の自由です。また、私は反省や後悔は一瞬で良い、と思っています。大切なのは、この後の未来です。悪いイメージを持つと無意識にそこに向かってしまい、そうなってしまったことに『ほらね~やっぱりね~』と自己弁護してしまうように思うのです。だから、私は『上手く行ってしまう』心配しかしないのです。」
たしかに、「上手く行かない心配」もあるのですが、「上手く行く心配」もあるのですね。
「上手く行かない心配」は、「上手く行かなかったらどうしよう」~「お金が無駄になる」「恥ずかしい」「時間が無駄になる」「怒られる」「評価が下がる」「批判される」「嘲笑される」「馬鹿にされる」・・・・
一方で、「上手く行く心配」は「上手く行ってしまったらどうしよう」~「また仕事が増えるぞ」「忙しくなるな」「人が足らなくなるかな?」「更に資金が必要になるかも?」「時間足りるかな?」「もっと次のことを求められるかも知れないな」「ますます勉強しなくちゃいけなくなるぞ」「みんなからほめられるぞ」「うらやましがれるかな?」・・・・
どちらにしても「大変そう」なのですが、「上手く行かない心配」はその場所に停滞する感じなのに比べて、「上手く行く心配」は、またその次に繋がる心配なのです。
その為、「上手く行く心配」をしていると「もっと良くなるために」「もっと発展するために」「もっと喜ばれるために」「もっと儲かるために」と、どんどんと前進せざるを得なくなるという心配になります。
「上手く行かなかったらどうしよう」と心配すると、行動ペースが落ちたり、二の足を踏んで動きが止まったり、思い切った動きが出来ずにミスをしたり、判断が中途半端になったり・・・・
結果、成果は低く、成功確率はどんどん低下します。
「上手く行ったらどうしよう」と心配すると、行動が更に加速することになります。
どうせ「心配する」ならば、前進するパワーを得ることの出来る心配の方が良いですよね。
私は、まだまだ意図的にポジティブシンキングを行っているのですが、最近はそれに加えて「上手く行ったらどうしようと心配する」ことにしています。
なので、どうもそれ以来忙しくなっているような気がしてなりません。
まいったなあ~(笑)
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2013年03月27日
- 11:46
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