「相手軸な人」⑮ドンピシャリの読者に出会いました
「僕は、先輩達を見ていると今の仕事に明るい未来が見えないんです・・・」
ある異業種交流会に参加したときのことです。
初参加だという若者が、ため息交じりでこう言ったのです。
彼は、24歳。大学を卒業してから中堅の外食チェーン店で働き始めて2年になろうとしています。このチェーン店の店長候補です。
私も外食チェーンで長く勤めていました。私が24歳の時は、店長になるというイメージすら明確に無く、ただひたすら店に立っていたような気がします。でも、彼が今感じているような「辛そうな先輩を見て自分の将来が明るく見えない」と言うことはありませんでした。
アルバイト不足はその時もありました。けれど、辛そうな先輩や店長は全然いませんでした。
人不足になるのは、店長の問題。店長のリーダーシップ。店長のコミュニケーションスキルの問題だと認識していました。なので、アルバイトスタッフとのコミュニケーションと彼らのトレーニングには、特に力を入れていたのを思い出します。
さて、若い店長候補の話に戻ります。
彼の眼は死んでいませんでした。
そりゃあそうでしょう。24歳にしてこういう異業種交流会に積極的に参加して刺激を得ようとしているのです。なんだか見込みのありそうな、しっかりとした目つきをしていました。
私は、そんな彼に質問してみることにしました。
「あなたが、今の仕事をしていて、一番嬉しい時ってどんな時ですか?」
彼は即座に答えてくれました。
「アルバイトスタッフが、特に新人スタッフが、日々成長して行く姿を見るときです。特に彼らがお客様のほめられたときなどは、最高の気分です!」
やはりそうですか。思った通りでした。
彼は、きっと将来大成功すると思います。
なぜならば、彼は「人の成長に関わり、その人が成長する姿を見て自分の満足度を上げる」事が出来るという人に関わる仕事をしていて最も大切な感覚を持っているからです。
私は次の質問をしました。
「人不足で辛そうにしている店の店長に任命されたらどうしますか?」
彼は、また即座に答えてくれました。
「スタッフ全員ともっと話をします。彼らが辞めてしまうのは、彼らの問題では無く店長の問題なんだと思っています。今の私には、すぐにそう言う問題を解決できる力は無いかも知れませんが、とにかく彼らと話をして、彼らの気持ちを聴こうと思います。」
まさしく彼のような店長、店長候補に読んで欲しくて、私は「『競合店に負けない店長』がしているシンプルな習慣」を書きました。
目の前に私の読者候補がいる!私はなんだかとても熱いモノがこみ上げてくる気がしました。
彼は私の名刺の裏刷り(著書の告知になっています)を見て、
「帰りにこのご本を買わせて頂きます。早く読みたいです。」と言ってくれました。
やったあ~1冊売れたぞ!と思ったのですが・・・・
私はカバンの中にあった自書を1冊取り出して、彼に手渡したのでした。
「良いよ買わなくて・・この本あげるよ。だからしっかり読んで、素敵な店長になって下さいね」
ああ~1冊販売チャンスを逃してしまった・・・営業マンとしては失格だな(笑)
でも、彼のような人に読んでもらいたい!まさしくドンピシャの読者に直接本を渡すことが出来ました。
こんな嬉しいことはありません。
顔晴れ~~店長候補くん!
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2013年03月29日
- 11:10
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