「難しい」を言うと脳が思考停止状態になるのです
「不思議なことですが、人は『難しい』と言うと、脳が思考停止してしまい、それ以上考えなくなってしまうんですよ。」
先日受講した、前川あゆさんのセミナーで、彼女はこう教えて下さいました。そう言えば、前職の専務も「『無理』って言うな!そう言う言葉を使うと、そこから何とかしようという気持ちが起きなくなる」とよくおっしゃっていました。
言葉には、このように人間の行動を抑制するような恐ろしい力があります。「難しい」とか「無理」とか言って、相手がそれに「そうですね~」と、同意するような反応をすると、もうこれ以上前進しなくて良いような錯覚に陥るのです。同時に、相手も「思考停止」状態になり、「まあ、仕方ないか・・・」と言う状態に引き込まれます。
「無理」というのは、かなり否定的な言葉ですが「難しい」は、未だ中途半端な言葉です。もしかしたら、出来るかも知れない、でも、出来ないかも知れない。はっきり言うと、出来なかったときに困るよね~と言う予防線をはった言葉なのです。
ですから、本来は、「難しいけれどチャレンジして必ず達成します」という意味で使われるはずの言葉なのです。
ところが、この「難しい」を言ってしまうと「難しいですからたぶん出来ないと思います。出来なかったときに困るから出来るとは言いません。けれど出来ませんというわけにも行かないのでここはごまかしておきます。」と、自分の中では言ってしまっていることになるのです。恐ろしいですね。これは一種の自己暗示なのでしょうか?
この話を聞いてから、先日ある方との会話の中で、この「難しい」という言葉がどれくらい出てくるのかを意識してみました。その時のテーマは法律に関するお話しでしたので、確かに「難しい」のです。なかなか、すぐには乗り越えられないようなテーマでした。その為なのか、会話の中では「難しい」が出るわ出るわ、ほんの30分くらいの中で10回以上の「難しい」が連発されていました。
では、いっそのことこの「難しい」を「かんたん」と言う言葉に置き換えてみたらどうなるのでしょうか?
「いやああ~参った参った、この問題かなり・・・かんたん・・・だから色々チャレンジしてみようよ!」
「その案件については、過去にも失敗した例があります。けれど・・・かんたん・・・なので、もう一回やってみましょう!」
まあ、こう上手くは行かないかも知れませんが、「かんたん」という言葉に置き換えることで、前進したりチャレンジしないと行けないような気にはなります。「難しい問題」は動かないと解決はしません。動くためのエネルギーを自分の言葉で少なくするのでは無く増幅するためにも「難しい」を「かんたん」に置き換えてチャレンジしていきたいですね。
「かんたん!かんたん!」
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2013年08月21日
- 12:54
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