バイトが「反抗的」「非協力的」なのは何についてですか?
「なめられちゃあいけないと思うんです!だから、意見なんか聞いてちゃあいけないんです。私が言うこと言わないといけないんです!」
ある店長が、下唇をかみしめながら訴えました。
そもそも、このようなパート・アルバイトと戦う姿勢が、彼らを攻撃的、反抗的にさせていることに彼女は気づいていません。店長がファイティングポーズを取るから、パート・アルバイトもファイティングポーズを取るのです。まあ、彼女に言わせれば、パート・アルバイトの方が先にファイティングポーズを取るからと言うんですが・・・
お互いに戦う姿勢を持ったまま、本音を聴き出したり、想いを伝えたりすることは出来ません。青春ドラマのように殴り合いのケンカをした後、わだかまりが消えて仲良くなると言うようなことは、現実にはあり得ません。現実には、大きな行き違いがあった後、お互いが腹を割って話し合う機会を何回も持たない限り、わかり合えるわけではありません。もちろん、店で殴り合いのケンカをするわけにも行きませんしね。
今、あなたが「なめられないようにするために、ビシビシ言うこと言う!パート・アルバイトの意見なんて聞かない!」と思っているのならば、ちょっと試して欲しいんです。特に、いつも聞く耳を持たない反抗的なパート・アルバイトに対して試して欲しい事があるのです。
試して頂くことは2つです。シーンは、店舗ミーティングや朝礼などの場で、フェアやキャンペーンなどについて説明した後、いつもならば店長が、こういう風にして欲しいと方針を伝えると思いますが、その時に試して欲しいのです。
ひとつめ→あなたは、自分の意見、方針を最初に言わない。これが絶対条件です。店長が先に意見を言ってはいけません。
ふたつめ→いつも反抗的で非協力的なパート・アルバイトに「〇〇さんは、このフェアを成功させるためにどうやったら良いと思いますか?」と聴いてみて下さい。
もちろん、会社でやると決まっているフェアやキャンペーンは、「やらない」と言う選択肢はありません。やるか?やらないか?と言うことに対する意見については、毅然と「会社でやると決めているフェアです。この場ではその議論はしません。後で意見を聴かせて下さい。」と言って下さい。
パート・アルバイトには、「どうやったらこのフェアが成功するか?」についての意見を聴くのです。いつもならば、あなたが先に「こうします。ああします。だからこうして下さいね。」と伝えていると思うのです。今度は、あなたが言う前にパート・アルバイトに「上手く行くために何をしたら良いか?」を聴いてみて下さい。
さて、このパート・アルバイトは、どの様な反応をするでしょうか?
この投げかけに対する、反応の仕方で、この「反抗的で非協力的なパート・アルバイト」が、何に対して反抗的なのかがわかります。
それについては、また明日。
※アメブロで、ブログバックナンバーの改定新版を毎日更新しています。
読み逃した方は、こちらもどうぞ<(_ _)>
http://ameblo.jp/aitejiku/
- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2013年10月21日
- 11:54
- コメント(0)
この記事へコメントする