店長のための「言える化」推進計画(その9)
「チーム全員による貢献を重んじている」
「個人ニーズよりもチームのニーズを優先させている」
「チーム間の協力体制がスムーズに行くように行動している」
「チームの為に自身の専門知識や経験を積極的に公開している」
これは、私が実施している「360度評価」の6つ目のブロックの質問です。質問のテーマは「チームワーク」です。360度評価は、チームを率いるリーダーの「リーダーシップ」を多面的に評価する仕組みです。ですので、「相手軸」同様に「チームワーク」を重視した質問が多くちりばめられています。このブロックでは、「チームワーク」、そして次のブロックでは「チームの力を最も効果的に発揮する」為のリーダーの行動について尋ねられます。「チーム」についての質問は、全40問中、なんと9問も占めているのです。それだけリーダーにとって「チーム力を高める」ことは重要なミッションなのです。
リーダーのミッションが「チームワーク」となると、もう「自分軸」どころではなくなります。ま、普通はね。「相手軸」もチームメンバーの数だけ種類があるので、それらを全部まとめて行くことを求められるからです。ところが、けっこうたくさんのリーダーが、スタッフひとりひとりの特徴や個性などを無視して、「自分勝手な自分軸」で、チームメンバーや部下達に指示命令をしてしまいます。そうすることが上手く行かなくなる原因なのに、ついついそうしちゃいます。そして、上手く行かない原因が、部下達にあるように思ってしまい、ますます、逆回転のスピードが上がってしまうのです。
チームワークを高めて行くときに、もっとも基本となる要素は、「相手は自分とは違う」「3人いれば3人ともそれぞれ違う」という当たり前だけど、すっかり忘れていることを、真剣に意識することです。それが出来る様になるためには、ひとりひとりの「特徴」をよお~く観察してつかむことなのです。
このスタッフは、こう言う時に身体が固まって動けなくなるんだな。
このスタッフの場合は、こう言う風に言うとやる気が出るんだな。
このスタッフは心配性だな。何でも悪いように考えるんだな。
こう言うスタッフひとりひとりの特徴を把握していくと、それぞれに応じたパワーアップの方法が見えてきます。
身体が固まるスタッフは、こうすればリラックスして動きがよくなるんだな。
こう言う言い方はやる気が出るけど、こう言う言い方をすると逆効果になるんだな。
心配しすぎないようにさせるには、こちらからもっと安心できる情報を与えなくちゃいけないな。
複数のひとを一気に動かすのではなく、このようにひとりひとりをよく見てそれぞれに応じてアプローチしていけば、とても簡単にいくのです。ひとまとめでやろうとするから無理が生じるのです。チームはあくまでも個人の集まりです。そのまとめ役であるリーダーは、その個人個人がもっとも力を発揮するポイントを掴むことが、もっとも大きな成果を上げるもっとも良い方法なのです。
チームメンバーひとりひとりの強みを把握すると、それに応じた作戦が見えてきます。作戦に応じて武器やスタッフをそろえるなんて、そんな贅沢は出来ません。だったら今ある武器や今いるスタッフをもっとも効果的に活用する作戦を考える方が、理にかなっていますよね。
Aさんのようなスタッフリーダーも、こう言う風にスタッフひとりひとりの活かし方を考えてチームワークを高めて行けば、しかめっ面したり、ガミガミ叱ったりする必要なんて無くなるんだけどね。
さあ、あなたも「チームワークを高める」必要があるときは、まず、スタッフひとりひとりの「強み探し」から始めましょう!で、忘れちゃいけませんよ。あなたのミッションは「成果を上げること」そして、その為のもっとも効率の良い方法は、「チームの力を高めること」なんだと言うことを!
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2014年04月27日
- 06:54
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