店長のための「言える化」推進計画(その21)
「今回の問題点について、その改善方法として、このような意見が上がっています。では、まずは『提案1』から、いつものようにステップに基づいて、具体化をしていきましょう。」
積極的に意見を言う参加者が多い会議では、意見や提案が出すぎてしまって、どれをしたら良いのか?誰もしないのならどうするのか?予算はあるのか?前例がないぞ・・・などなど、「出来る」「出来ない」含めてたくさんの意見が交錯することがあります。
こういった会議には、会議を進める上でのあるルールを決めておけば上手く意見をまとめることが出来ます。例えば、会議のテーマが「ある問題点に対して改善策を決定する」というよくある話の場合だと、
確認1:障害の確認
確認2:不足条件の確認
確認3:貢献の確認
このように、出てきた提案に対して、この3つの確認を行うルールにしておくのです。
これを、「提案具体化のための3つの確認」と言います。
これは、「なぜ出来ないか?」というよくある会議で出てくる「会議硬直化意見」に対して、それは「どうしたら出来るか?」をと切り替えて、深掘りしていく会議円滑化ルールなのです。
まず、会議出席者から改善策の提案を受けた議長は、その「改善策」について、「実施を前提」として会議を進行して行きます。提案を具体化していく時に「しないことが前提」では、何も見てきませんからね。
では、確認1「障害の確認」から解説を致しましょう。
「障害の確認」とは、「その提案を実行し問題点を解決して行くために、現在我々が抱えている障害は何か?」という質問を行います。言い換えれば、「この提案の実行が難しい理由」をあげるのです。
例えば、ランチタイムにたくさんのメニューに注文が分散して、キッチン効率が悪くなり、料理提供に時間がかかっている」という問題があったとします。それに対して、解決策として「お客様にランチメニューの説明を十分に行えば良い」という意見・提案が出たとします。
そうすると、今度は「ホールスタッフが少ないのにそんなことしてられない」とか、「メニュー数が多いから説明できない」とか、自分達の事情で出来ない理由を発言が出てきます。こう言うネガティブな視点は持たずに、最初から「出来ない理由ではなくできる理由を考えよう」とよく言われますが、それがすぐに出来れば何も苦労はしないのです。それが出てこないからみんな黙りこくるか、出来ない理由を言うか、「わかりました。やります。」といって、実際はやらなくなるのです。これでは意味がありません。
そこで、この「ひとつめの確認」では、「障害」を徹底的に出すことに集中します。たしかに「障害」は、「出来ない理由」なのですが、あえてそれを出しまくるのです。自分の中の素直なネガティブ思考をさらけ出すのです。この「障害」を明確にしない限りは、どこまで行っても壁にぶつかった時に、これが「言い訳」になってしまうからです。
もうあなたにはおわかりだと思いますが、「出来ない理由」つまり「障害」とは、それを乗り越える方法を見つけて実行すれば、大きな岩や崖ではなく、ただの小さな石ころなんですよね。だから、この「障害」を徹底的に出しまくるのです。出して、出して、出しまくって、出し尽くす。それが「ひとつめの確認」です。
明日は、この「障害」を乗り越えるための「ふたつ目の確認」にフォーカスしますね。
お楽しみに。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2014年05月09日
- 08:34
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