店長のための「言える化」推進計画(その40)
「Aさん、素晴らしいミーティングだったね。前向きな意見が活発に出るようになったし、ネガティブな意見についても、ポジティブなとらえ方を上手に伝えていたね。かなり『言える会議』に近づいたね。」
店長は、今回のミーティングの司会を務めたスタッフリーダーのAさんと、この店のスタッフミーティングが、「言える会議」に一歩近づいたことを確認するための、反省会をしていました。
「ミーティングで、参加者が『積極的に前向きな意見を言えるようになる』ことが、『言える会議』のひとつめの目標です。では、そうならなくなってしまう『障害』についてまとめてみましょう。」
そう言って、店長は、「『言える会議』を邪魔する障害物には、このようなポイントがある」と、ホワイトボードに書き出しました。
1)司会が最後まで聴いてくれない
2)「痛い」突っ込みを入れられる
3)批判される
4)反対される
5)笑われる
6)ええかっこしいと言われる
7)自分がする羽目になる
たとえ気の弱いスタッフ達でも、元々はしっかりとした自分の意見を持っているのです。しかし、この7つの障害が発生すると、たちまち自分の意見を封印し、ひとの意見に賛同するか、リーダーの意見に何も考えずに合意するようになってしまいます。
リーダーの意見が、自分と同じで、100%共感できるのならばそれでも構いません。しかし、人は十人いたら十人とも違うのです。例えば、「朝は元気に挨拶しよう」と言う意見があったとします。こんな当たり前でシンプルな提案でも、「朝は低血圧なので元気には出来ない」「朝からテンションを高めるってなんだかどこかの宗教みたい」「リーダーがいつも元気な挨拶してないじゃん」などのような、批判的な意見や、「元気な挨拶って何故必要なの?」「笑顔で会釈でも良いんじゃあない?」なんて意見も出てくることでしょう。ひととは十人十色なのです。最初から全く同じになんかはならないのです。
とは言うものの、ただ自由に発言するだけでは、ミーティングはまとまりません。チームがひとつになって目的目標を達成させて行くには、十人十色の意見をひとつにまとめていく必要があるのです。
「では、Aさんが、これらの『障害』をどの様に乗り越えてきたかについて、つまり、十人十色の意見を、どの様にしてまとめてきたのかについて、整理をしてみましょう。」
店長は、再びホワイトボードに向かって、1,2,3,4、5,6,7と数字を書いていきました。
「じゃあ、Aさん、あなたがミーティングでみんなの意見をまとめてきたポイントを7つのステップにしてみましょう。ヒントは、『言えなくなる7つの障害』をどの様に乗り越えたのか?だよ。さあ、自分がやってきたまとめのプロセスを振り返ってみましょう。」
ミーティングで、スタッフが意見を言えなくなる「障害」には7つあると言った店長は、Aさんが、それを乗り越えながら出てきた意見をまとめたのは「7つのステップ」で行ったと言うのです。スタッフリーダーのAさんは、う~ん、と言いながら、自分のやってきた方法を振り返りました。そして、答えました。
「はい、では、ステップ1から行きます・・・・」
続きはまた明日。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2014年05月28日
- 04:35
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