「売上を伸ばし続ける店長」がしているPDCAのまわし方:その6
第1章:なぜPDCAがうまくまわらないのか・・・・PDCAの問題点と改善策
④PDCAを廻すコツ
「でもなあ~、年間計画を立てるって面倒ですよね~。もうそれだけで疲れちゃう・・・そんなヒマがあったら、お店でお客様の声をうかがう方が、よっぽど売上に貢献できると思うんですけど・・・」
M部長の「PDCAを廻そう」という説明は、なかなか店長の心に届きません。
何故、こんなにも店長が「PDCA」について、抵抗感を示すのか・・・実は、この会社、以前にも「年間計画」を立てると言う”ブーム”があったのです。外部コンサルタントの指導により、店長やマネジャーに対して、売上目標などの年間計画を立てて、それを6ヶ月毎に報告するという仕組みでした。
私が以前いた、マクドナルドでも同じような仕組みがありました。「6マンスプラン」という6ヶ月計画書を作成し、その計画書に沿って、店舗運営をしていくという仕組みです。しかし、計画書はいつも計画倒れ・・・3ヶ月もするとその存在はみんな忘れてしまう。6ヶ月たつと、また新たな計画書を作り、また忘れてしまう・・・そんなことを繰り返していました。(今思えば、もっとこういう風にやれば良かったのになあ~と、思いますけどね。)
このチェーン店でも、同じような仕組みを導入され、昔の私の経験と同じように「計画」は、忘れ去られていたのです。当時を知る店長に取っては、「どうせまたすぐに忘れちゃうんでしょ。だったら作っても無駄じゃないですか。」と言う気持ちなのです。それに、当時の「計画書」は、作るのが大変、その通りに進めるのも大変、細かくて面倒だし、つまらないのですぐに飽きてしまうのでした。
そんな苦い思い出が、店長の気持ちに影を落としていたのです。
では、そんな苦い思い出がある「計画書」に似たPDCAについて、M部長は、どの様な作戦で導入し継続し成果を出そうというのでしょうか?
PDCAを廻す3つのコツ
まずは、PDCAが廻らない原因ですが、
1)複雑かつ細かくて面倒くさくて面白くない
2)上司が不安になって無意識に邪魔をする
3)飽きてしまって三日坊主になる
と言うことです。2)は、昨日お話ししましたね。
なので、この3つの原因に対して、それぞれ対策を取れば良いのです。
1)複雑かつ細かくて面倒くさくて面白くない
→これは、PDCAを進める上で特に「計画作り」をシンプルにし、面白くする
2)上司が不安になって無意識に邪魔をする
→これは、計画の進捗具合について可視化して共有することにより不安を解消する
3)飽きてしまって三日坊主になる
→これは、スタッフ同士の助け合い、励まし合いで、刺激を継続する
これを押さえておくことで、一見面倒なPDCAは、毎日の習慣になって継続して行くことが出来る様になります。その具体的な方法は、追々このお話しを進めていきながら説明していきますね。
ともあれ、「シンプル」で「わかりやすく」、「面白く」さらに「刺激を継続」すれば、PDCAは、必ず廻ります。
ではまた明日。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2014年06月14日
- 10:10
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