「今日は、こちらの豆がおすすめですよ。いかがですか？」
「じゃあ、それ下さい」
「はい、ありがとうございます」
イイ感じの接客です。
この店は、始めて利用する、珈琲専門店。
スタッフの笑顔も良いし、はきはきしていて、テキパキと気持ちよく応対してくれました。
そして、私が、何を注文しようかと迷っていたら、その日のおすすめの珈琲をすすめてくれました。
おかげで、思わず、「じゃあ、それ下さい」と頼んだのでした。
その後、客席でゆったりとした時間を過ごした私は、良い気分でその店を後にしました。
そうです。そんなに問題はないのです。
でもね・・・少し物足りないのです。
この店は珈琲の専門店。
イートインだけでも珈琲も30種類くらいの珈琲豆の中から選べます。
私は、スタッフとの、少しのやりとりの中で、苦みや香りなどを想像しながら、その豆を選んだのです。
そして、その選択は正しく、私の口にピッタリと合ったのです。
ところが・・・このスタッフは、そこまでできるのに、私のテーブルの空いたグラスにお冷やを入れるときも、お会計をして帰るときも、通常の応対以外に、何も気の利いた会話が無いのです。
せっかく、すすめて下さった珈琲を私が美味しそうに楽しんでいるという、絶好の状況にあるのに、「お味はいかがですか？」「お口に合いましたか？」と聴いてくれないのです。
私は、少々贅沢なことを言っているのかも知れません。
しかし、もったいないのです。
だって、そこまでで出来るのに・・・
なぜ、そう思うのかというと、実は、私が、いつも利用している、三鷹の珈琲専門店では、ちょっとした会話があります。
おすすめしてくれた珈琲豆について、滞在中や帰り際に、ニコッとして「お味はいかがですか？」「お口に合いましたか？」と聴いてくれるのです。私は、「いや～イイ豆をすすめてくれたね。とても美味しかったよ。ありがとう｡」と答えるのです。
そうです。思わず、「ありがとう｡」と言ってしまうのです。
お客様が、思わず感謝の言葉を言ってしまうような店。
こう言う店は必ず繁盛します。
この三鷹の「珈琲や」は、オープンして1年2ヶ月。立地は、全然良くありません。むしろ、ダメな立地です。しかし、繁盛しています。私も、駅からは自宅と反対側なのに、ついつい遠回りして寄ってしまいたくなる店です。
その理由は、商品の品質も、サイドメニューも、店の雰囲気も良いのですが、それ以上に、スタッフの爽やかな会話が心地イイからだと思うのです。
さて、冒頭の、コーヒーショップ。
あともう一歩なのです。
スタッフが、自然と、お客様に感想を伺えるようになれば、もっとファンが増えてくると思います。
今のままではもったいないのです。
がんばれ～
※ちなみに、私おすすめの、三鷹の「珈琲や」のホームページはこちらです。
http://coffeeya.co.jp/
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