おお~いいね!・・・立地の悪さを料理価格接客で完全克服しているこだわりの店
「是非またお越し下さいませ。お待ちしております。」
彼女は、爽やかな笑顔でドアを開けながら、そのドアを出て行く私の背中に向かってそう言った。
2時間前、この店に入るときは、なぜだか少し気後れがしたのだが、帰るときには、「ああ~また来たいな」と、自然とそんな気持ちになるとてもやすらぐ店だった。
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この店は、吉祥寺の中心部から西に約500mの住宅街の中にあります。
店の前は、成蹊大学の学生かご近所の方くらいしか通らないような、人通りのほとんど無い寂しい通りです。
飲食店の立地としては、ハッキリ言って三等立地。
普通は、こう言う立地では飲食店を出すことは無謀としか言いようのない立地です。
しかし、オープンから5年経った今では、もうすっかり地元に根付き、しっかりと繁盛しているのです。
実は、この店のオーナーは、建物の2階を事務所にしている、とある著名人です。
まあ、だから、家賃がかからないという点も大きいのだとは思いますが、たいていは、そう言う感じで営業している店って、それに甘えて、料理や接客や清掃のレベルが徐々に低下してしまい、やがては閉店してしまうことが多いのです。ところが、この店にはそう言う甘えが感じられないのです。
この店のような、住宅街のど真ん中の三等立地で、5年も営業を続けて行くには、料理、価格、接客、内装、清掃などについて、かなりのレベルにまで高める必要があります。
「立地」というのは、店舗がお客様を引きつける要素として最も克服が難しい条件です。
お客様が、わざわざ来て下さらない限り、三等立地の店はやっては行けません。
三等立地の店のお客様は、ほぼ全てが「目的来店」「わざわざ来店」のお客様なのです。
わざわざ来て頂くには、「商品力」「価格力」「接客力」「販促力」が立地のマイナスを完全にカバーしなくてはなりません。
ところが、この店は「販促力」についても、ほぼ何もしていません。
となると、残るは、「商品力」「価格力」「接客力」です。
そうなのです。
この店が、オープンから5年間。しっかりと営業を続けることができている、その理由は、この「商品力」「価格力」「接客力」における戦略がしっかりとしているからなのです。
「商品力」と「価格力」については、こだわりと美味しさを追求しながらも、「安くはないけれど、高くないカフェ」を実現しているのです。
ポットに入った2杯分の自家焙煎のコーヒーとフランス料理のシェフが作った自家製のケーキ。
このセットで1000円です。
このこだわりのセット、木をふんだんに使った落ち着いた雰囲気のお店で、吉祥寺のど真ん中のお店だったら、1300~1500円はするでしょう。
「接客力」にもこだわりがあります。
まるで、軽井沢あたりの高級ホテルのレストランのように、シャキッとしているのです。
スタッフの言葉使いも、態度も、姿勢も、身だしなみもシャキッとしているのです。
「立地」と「販促」のマイナスかゼロを、その他の要素で思いっきりプラスにしている。
だから、わざわざ来るお客様と地元のお客様で繁盛するのです。
このカフェレストランは、この戦略的な取り組みのお陰で、学生や子供で賑やかな店にはなっていません。
いつも落ち着いた空間と料理と時間を過ごすことが出来ます。
「立地」を克服するのは本当に大変なことなのです。
それを、自分達のこだわりで、クリアーし続けるカフェ デゥ クレプスキュール 吉祥寺店。
なかなかのやり手ですね。
今度は、ディナータイムのこだわりに触れに来たいと思います。
そうそう。この店のオーナーがどなたなのかについてご興味のある方は、このお店の名前で検索すれば、何名かの方のブログでご紹介をされていますので、探してみて下さいね。
※このカフェレストラン「カフェ デゥ クレプスキュール 吉祥寺店 (CAFE DU CREPUSCULE)」の公式ペーはこちら
http://www.crepuscule.jp/
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2015年03月01日
- 12:01
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