「店長・・・・私、今日でバイト辞めさせていただきます」
この衝撃の言葉で始まる、私の2冊目のビジネス書「『これからもあなたと働きたい』と言われる店長がしているシンプルな習慣」（同文舘出版）が、来週2015年4月21日(火)から、徐々に全国の書店店頭に並び始める予定です。
と言う事で、今日から約2ヶ月間の予定で、このブログで、この本の出版の背景や、各章、各項のテーマに沿いながら、本には書ききれなかったことや、ちょっと視点を変えたコメントなどをご紹介して参ります。
本書といっしょに読み進めていただければ、より詳しく「『これからもあなたと働きたい』と言われる店長」って、どう言うことをしているのか、と言う事がおわかり頂けると思います。どうぞ、宜しくお願い致します｡
さて、冒頭の言葉・・・・
私は、店長時代に、スタッフからこの衝撃の言葉を幾度となく言われました。
そして、そのたびに、「え～ちょっと待ってよ～」「今辞められたら困るんだよ～」「なんで辞めるんだよ～」と、いつも悲鳴を上げていたのでした。
スタッフから言われてからでは遅いんですよね。
でも、当時の私はそんなこととはまったく気づかず、のんきに仕事をしていたのです。
私が店長を務めていたお店は、あのマクドナルドです。
土日ともなれば、多くのお客様でごったがえす大忙しのファーストフード店です。
私は何店舗かで店長を経験しましたが、一番スタッフが少ない店でもスタッフは50人、多い店では120人ものスタッフを抱えていました。
しかし、そんなにたくさんのスタッフを抱えていても、大忙しの店のシフト確保はさほど余裕があるわけでも無く、ひとりでも辞められるとかなり苦しくなってしまうのが現状でした。
そのため、スタッフが辞めるなんて事になると、もう大変。
「辞める」と言っているスタッフをなだめながら、シフトの穴埋めをどうしようかと、もう頭の中はパニック状態です。
そんなことが、幾度となく起こってしまうことが、店長として一番大変、かつ悲しい出来事でした。
お店を辞めること。それは、「ここで働きたい」と思って勤めて下さったスタッフにとっても、とても悲しい決断です。
悲しいのは店長だけでは無いのです。
もちろん、スタッフにも事情があります。
しかし、スタッフが辞めてしまう原因は、スタッフの事情よりも、「そのスタッフ自身の仕事に対する不満」が原因であることの方が多かったのです。
マクドナルドというところは、当時からその「仕事に対する満足」を数値化してわかりやすくするためのアセスメント、つまり「従業員満足度調査」がありました。
マクドナルドの基本的な考え方は、
１）従業員が満足するからお客さまも満足する
２）お客様は満足するから何度も来店されて売上げが上がる
３）売上げが上がるから利益も上がる
と言う、いわゆる「サービスプロフィットチェーン」という考え方が浸透していました。
しかしながら、この考え方の基本である「従業員満足」を数値化するために行った調査の結果を見ると、「従業員満足度が高い」のに、売上げは上がらないし、スタッフの離職率も高いと言う事があったのです。
まさしく、私が店長をしていた店がその状態でした。
80％以上の高い満足度を示していたにもかかわらず、スタッフは、よく辞めていたのでした。
「こんな調査、意味ないやん～」
私は「従業員満足度」に対して、そんな風に考えていました。
明日に続く・・・
※「『これからもあなたと働きたい』と言われる店長がしているシンプルな習慣」（同文舘出版）のAmazonサイトはこちら（でも、出来れば本屋さんで買って下さいね。どうぞ、宜しくお願い致します｡）
http://www.amazon.co.jp/dp/4495530313/
※「店舗力診断」「従業員満足」「ミッションPDCA」「中小企業のブランド戦略」に関するご相談、従業員満足度調査、セミナー、研修、売上アップコンサルティングなどについては、弊社までメールかこのホームページの「お問い合わせ」「お気軽にご相談下さい」から、お問い合わせ下さい。ご連絡をお待ちしております。
※アメブロで、ブログバックナンバーの改定新版を毎日更新しています。
読み逃した方は、こちらもどうぞ<(_ _)>
http://ameblo.jp/aitejiku/
この記事へコメントする