店長のための観る聴く問う講座:9つのスキル「聴く・・・傾聴する」その1
「今の店長は、何でもじっくり聴いてくださるんです。だから何でもしゃべって良いんだなと思えるんです。だから、ついついいろんなことたくさんしゃべっちゃう、あはは」
出来る店長の店のスタッフに、店長とのコミュニケーションについてインタビューをした若き店長は、スタッフの屈託のない笑顔と恥ずかしそうに答えてくれたその内容にびっくりしました。
「何でもしゃべっちゃうんですか?」
「そうなんです。お仕事のことだけじゃなく、家のことや学校のことや、あ、彼氏のこともしゃべっちゃいますね~店長は口が堅いからついつい悩みの相談にも乗ってもらうんです」
若き店長も、スタッフとの面談は定期的に行っているのですが、さすがに雑談は少ししても、仕事以外の話はあまり真剣には聴いていませんでした。何よりも、そんな時間はないと言うのが若き店長の考えでした。
しかし、出来る店長の店のスタッフに聴いてみると、面談の半分くらいは、ほぼ個人的なお悩み相談室状態になっているらしいのです。
若き店長は、思わず出来る店長に尋ねました。
「スタッフ全員の面談をするのも結構時間がかかるし大変なのに、個人的な悩みまで聴いていたらいくら時間があっても足りないじゃあないですか。スタッフの面談には、いったいどれくらいの時間を使っておられるんですか?」
「毎日2~3時間かなあ~」
店長の仕事は、ただでさえ忙しいのにそんなにもスタッフとの会話や面談に時間を取っていたら、店長は自分の仕事が出来なくなる・・・
若き店長は、出来る店長のスタッフへの時間の使い方に少々疑問を持ち、そのことについて出来る店長にもっと詳しく教えて欲しいとお願いしました。すると出来る店長は、
「毎日毎日スタッフとのコミュニケーションの時間をたくさん採っているから余計な仕事をしなくてすむんだよ」
「え?どう言うことですか?」
実は、出来る店長も、以前はスタッフとのコミュニケーションの時間を今ほどは採っていなかったのです。
上司から指示されたスタッフとの面談を、2~3ヶ月に1回程度、一人30分ほどの時間で済ませていました。それ以外は、たまにスタッフルームで雑談をするくらいだったのです。
そんな彼が、一人に1時間、毎日2~3人のスタッフからじっくり話を聴くようになったのには、あるスタッフからの悩みの相談に乗ったときでした。
ある日、そのスタッフがあまりに暗い表情で仕事をしていたので、気になった出来る店長は、スタッフを事務所に呼んで話を聴いたのです。個人的なことで誰にも相談出来ずに悩んでいたスタッフは、堰を切ったようにしゃべり続けました。出来る店長は、何かアドバイスをしようか、途中で口を挟もうかと思ったそうなのですが、スタッフの勢いに押されてほぼ何も口を挟むことが出来ないまま、ずっと話を聴き続けたのです。
そして、そのスタッフは2時間しゃべり続けた後、大きくため息をつき、自分の口から解決策を言った上で、「がんばります」と言って帰って行ったのです。
※長くなるので、続きはまた明日・・・
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2015年06月22日
- 10:51
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