店長のための観る聴く問う講座:9つのスキル「誉める・・・称賛する」その9
「先輩が普段行っているスタッフ全員を把握するための工夫を教えてください」
若き店長は、出来る店長に、50人のスタッフのひとりひとりの細かな情報を把握するためにどんなことをしているのかを尋ねました。
「いいよ。何でも教えてあげるよ。でも、まずは僕が教える前に、君自身がこの店を見て自分の店と何が違うかについて発見をしたところから解説してあげよう。気がつかないところはまだそのレベルでは無いと言う事だからね。気がついたところから始めた方が良いからね」
「はい、ありがとうございます。実はもう眼を付けているのがひとつあるんです!」
若き店長は、そう言いながらスタッフルームの広い壁の真ん中に掲げられている大きなホワイトボードを指さしました。
「これは、スタッフボードなんですよね。私の店のとはずいぶん違うんです」
「ああ、このスタッフボードね。僕がこの店の店長になったときに作ってからこいつで五代目だね。ずいぶんとバージョンアップしたよ。最初は、ただスタッフの写真を貼り名前を描いていただけだったからね。それでも、あのときはみんなでキャアキャア言ってたなあ」
「自分の顔写真がこのボードにあるとうれしいですよね。ちゃんと自分もこの店のチームの一員なんだっている気持ちになりますものね」
「店長が、スタッフにとりひとりを大切にし、関心を持ち、その成長を願っていると言う事をスタッフにわかってもらわないといけないからね。それを考え続けて、ああでもない、こでも無いと、バージョンアップを繰り返したんだ」
「大きさが、うちの店の3倍はありますものね。すごいなこれ」
「僕がこだわったのは、4つあるんだ。それは、
1)全員が必ず掲載されていること。新人は初日のオリエンテーションで作成する
2)個人のプライベート情報、学校やクラブ、趣味、血液型、好きな芸能人などを必ず書く
3)個人の課題、目標を一緒に掲示する
4)個人の今月の意気込みを自筆で書く
こんな所かな。これがあるから、僕は全員の「誉めるポイント」がいつも把握出来るんだよ。毎朝、事務所に来たら今日シフトに入っているスタッフ全員のボードを確認するのが日課なんだ」
「会社で標準になっている個人の目標シートをファイルしたものもありましたよね」
「あるよ。でも、ファイルって、持ち運びと整理は便利なんだけれど、意外と眼につかないからね。眼につかないとついつい見なくなる。でも、いつも眼につくところにドーンと目標ボードを貼っていたら、否が応でも眼につくだろ?それに今日のメンバーの分を全員読むのに5分もかからないからね」
「そうか~。先輩が、スタッフひとりひとりの情報を把握して、それぞれの毎日の変化を具体的に承認し、誉めることが出来るのは、この工夫されたスタッフボードが秘訣なんですね」
「まあ、そのうちのひとつだけどね」
「ええ~他にもあるんですか?」
明日に続く。
※写真は、本文中のスタッフボートではありません。イメージです。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2015年08月06日
- 06:26
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