店長のための観る聴く問う講座:9つのスキル「誉める・・・称賛する」その13
「君は、床に落ちているゴミを拾って捨ててくれたね。さすがだね!すごい!すばらしい!ありがとう」
出来る店長は、事務所の床に落ちていた小さなゴミを拾って、ゴミ箱に捨てた若き店長に対して、このように認め、誉め、感謝をしました。
「え~、そんな~すごくないですよ。床にゴミが落ちていたら拾ってそれをゴミ箱に捨てるって、当たり前じゃあないですか。なんか恥ずかしいな~」
出来店長に誉められた若き店長は、照れながらもニコニコしていました。
「あはは、照れなくてもイイよ、本当のことだからね。ところで、今どんな気分?」
「え?そりゃあ気分良いですよ。何か、意図しているのではなく無意識で当たり前のことをしただけなのに、それを誉めてもらえるなんて、ムッチャうれしいです」
「自分では当たり前だと思っていることや、無意識や習慣で行ったことでも、それが認められて、誉められて、感謝されるって、僕たちは素直にうれしいんだよね」
「あ、そうか~確かに、あたりまえのことって、当たり前だから誉めないですよね」
「そうなんだよね。その人がどう思っていようと、こちらが当たり前な事を、認めて誉めて感謝する意識が無いと、そのままスルーしちゃうよね。本当は、あたりまえなこともすごいことなんだよなあ」
「そうか~でも、そうなったら、何でもかんでも誉めちゃうことになりませんか?」
「別に良いんじゃあない?相手もうれしいんだから」
「乱発すると、価値が低くなりませんか?」
「え?乱発すると価値が低くなるの?」
「うう・・・」
「数が多いことを、乱発だと思う必要は無いよね。あたりまえでも良いものはイイんだから誉めれば良いんだよ」
「確かに、うれしいんだから何も悪くは無いんですよね」
「そう言うこと。良いね~君のそう言う素直な反応」
「あ、また誉められた・・・そうか、『誉める』を意識してレクチャーを受けているから気がついたんですが、先輩はもうしょっちゅう誉めていますものね」
「お、気がつきましたか(笑) あまりに乱発していると、価値が無いかもね(笑)」
「いやあ~先輩と話していていつも気分が良いのは、自然とたくさん誉めてくれているから何でしょうね。でも、うれしいのはうれしいんですが、それってスタッフを育てるときの誉め方と微妙に違うような気がするんですが・・・」
若き店長は、「誉めるポイント」を探して、それが「誉める基準」に達していたら「誉める」という風に考えていました。
しかし、出来る店長の「乱発型誉める」を教えてもらい、そのこと自体の効果は納得したのですが、以前レクチャーされた「育てるために誉める」こととの区別がつかなくなってきました。
「そうだね。確かに少し違うね」
明日に続く。
***************************
※「『これからもあなたと働きたい』と言われる店長がしているシンプルな習慣」(同文舘出版)のAmazonサイトはこちら(でも、出来れば本屋さんで買って下さいね。どうぞ、宜しくお願いします。)
http://www.amazon.co.jp/dp/4495530313/
※「店舗力診断」「従業員満足」「ミッションPDCA」「中小企業のブランド戦略」に関するご相談、従業員満足度調査、セミナー、研修、売上アップコンサルティングなどについては、弊社までメールかこのホームページの「お問い合わせ」「お気軽にご相談下さい」から、お問い合わせ下さい。ご連絡をお待ちしております。
※「店長ナビ・店舗力診断」専用のホームページがオープンしました。詳しくはこちら!
http://www.tenchonavi.com/
※「店長ナビ・店舗力診断webアプリ」と言う新サービスがスタートしました。詳しくはこちら!
http://tenchonavi.com/contents_124.html
- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2015年08月10日
- 06:01
- コメント(0)
この記事へコメントする