
私は、かれこれもう1年半、通っているジムがあります。
もちろん身体を鍛えるという目的が一番のですが、このジム、トレーナー達が、感じ良いのです。
このジムは、マンツーマンで60分間トレーニングを行います。
6名いるトレーナーは、お客様それぞれの専属ではなく、ランダムに変わります。
昨日は、私が一番お気に入りのトレーナーでした。
私も人間、トレーナーも人間。多少の合う合わないがあります。
なんだかしっくり行かないトレーナーとの呼吸。空気感。
非常に楽しくしっくりと行くトレーナーとの呼吸。空気感。
トレーナーとしてのキャリアもあるのだろうけれど、うまくなじめるトレーナーには何か秘訣があるのかな?と思って、お気に入りのトレーナーに聞きました。
「あなたが、トレーナーとして、お客様の立場に立つ為に心がけていることは何?」
トレーナーは、4つのこだわりを話してくれました。
一つ目は、「自分がして欲しいと嬉しいことをして上げる、と言うことです。」
「例えば、靴を履くときに、さっと取って渡して上げるとかは、チョットしたことでも嬉しいものです。必ず心がけるようにしています。」
確かに、このトレーナーの細かい気遣いは、いつも嬉しい気持ちにさせてくれます。
二つ目は、「相手を孤独にさせない為に、エンターテイナーになる、ですね。」
マンツーマンでのトレーニングでも、トレーナーが黙っていると、お客様は孤独になり不安感が増すそうです。
そんな時に、相手をリラックスさせ、楽しませる意識が必要というわけですね。
三つ目が、「幼稚園児でも解るように説明をする、と言うことです。」
ジムでのトレーニングは、効果を高める為に、時に筋肉や骨格についての解説を交えることがあります。
でも、そう言う単語は全然判らない方も多くいるのです。
専門用語を子供でも解るように、わかりやすく解説することが重要、と言うことですね。
四つ目が、「相手をよく観察する、つまり相手の表情、声、筋肉の動き、呼吸、全て、つぶさに観察してその変化を感じるようにします。」
トレーニングは、安全ではありますが、間違った方法を採ると危険になります。
また、効果を高める為には、より正しいフォームが大切になります。
しかし、お客様が、きついと感じているのに無理矢理させては、楽しくありません。
この観察は非常に重要だと言っておられました。
そして、この4つに共通する大切な心構えとして、自分で全て判断せずに、「相手に聞く」「相手に確認する」と言うことが重要だ、とおっしゃっていました。
聞くことで、相手の確認を取り、相手がして欲しいことに柔軟に対応する。
人は、自分を理解し、寄り添ってくれる人を信頼します。
信頼は、「また会いたい」に繋がります。
これは、フィットネスジムでも、飲食店でも、小売店でも同じです。
お客様は、様々な問題点や課題を解決したくて、店舗を訪れます。
最初は、扱う商品の評判・見た目・場所・価格などで判断しますが、2回目からは、その時に対応した「ひと」が判断基準に加わります。
その「ひと」に対する信頼度が高ければ高いほど、ファンになって行きます。
この優秀なトレーナーは、こうして、自分のファンを増やして言っているのですね。
実は、このジムには私が、微妙にしっくり行かないトレーナーもいるのですが、その人は、ほぼ自分のペースなのです。
相手に聞くことをあまりしません。
なるほど、そういうことか。
私も、コーチとして、コンサルタントとして、「信頼を得る聴き方」について、意識をして行こうと思います。
同時に、微妙にしっくり行かないトレーナーの成長にも期待して見守って行くことにしましょう!
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