
「あなたは、やる事やっていると言っているけれど、本当のスーパーバイザーの仕事は出来ていないのよ。会社が決めたことだけをやっていたら仕事が出来ていると思ったら大間違いよ!!」
彼女は、ある美容室チェーンのスーパーバイザー。
ふとしたときに後輩のスーパーバイザーが言った言葉に敏感に反応したのでした。
この後輩は、2ヶ月前に店長からスーパーバイザーに昇格した未だ新人。
しかし、元々やり手店長でしたので、会社が決めている店舗管理のチェックやスタッフ面談、店舗ミーティングなどをテキパキとこなしていました。
スーバーバイザーのルーティンはたくさんあります。しかも10店舗分です。やる事が多すぎて目が廻ります。一つ一つは単純なルーティンであっても、10店舗もあるとこなすことで精一杯になります。(ルーティン=決まった仕事、規定の作業など)
そんな中で、この後輩の新人スーパーバイザーは、効率よくこの業務をこなしていたのでした。
会社で決められた実施項目には、管理部分だけでは無くサービス向上の為のチェックや、美容技術向上の為のチェックなども含まれていました。
とにかく、彼女は、決められている「やらねばならないこと」は全てやっていたのです。
そんなある日に先輩である彼女に、つい「あ~あ、こんなに仕事やっているのに、店長時代とお給料は変わらないんですよね~。休みも減ったし、お客様の新規獲得の報奨もなくなっちゃったし・・・昇格して損したような気がしちゃいます・・・」とぼやいてしまったのです。
それを聞いた彼女が言ったのが、冒頭の言葉です。
実は、彼女も店長から昇格したときに同じような気分に陥っていました。
彼女によると、このチェーンには、新人店長に対してはスーパーバイザーがその指導をし、育成をするのですが、新人スーパーバイザーに対しては、特に育成の仕組みがないのだそうです。
その為彼女は、「自分はその答えを見つけるのに何ヶ月もかかった、、、、しかし、今後輩が出来た。彼女にはわざわざそんな苦労を掛けさせずに、私がきちんとフォローをしてあげたい。つまり、スーパーバイザーって何?と言うことを教えて上げたいのです。」とおっしゃっていました。
確かに多くのチェーン店では、店長教育には何らかの仕組みがあるところは多いのですが、その店長を指導するスーパーバイザーへの教育システムは店長用ほど整っていないチェーンが多いようです。スーパーバイザーは優秀な店長が昇格してその任につくため、会社も何故か安心してしまうのでしょう。
その為、本来は店長とスーパーバイザーの仕事は違うはずなのに、ルーティンだけをこなしているスーパーバイザーや店長と同じような仕事、つまり”スーパー店長”をしてるスーパーバイザーが出来てしまうのです。
この会社のようにいくら新人スーパーバイザーの給与が店長と同じでも、これではスーパーバイザーの意味、目的がありません。もったいないのです。
スーパーバイザーの仕事の目的は、たくさんありますが、一番重要なのは「店長を育てること」です。つまり「店長を介して成果を上げること」なのです。
しかし、スーパーバイザーの仕事、特にルーティンは担当店舗分存在します。なので、それをこなすことが一番重要な仕事のように思ってしまうのです。
冒頭の彼女は、後輩にその「店長を育てる」ことが最も重要なのだ、と言うことを知ってもらおうと後輩を叱咤したのでした。
スーパーバイザーは、決してスーパーバイザーの仕事が出来るようになったから昇格するわけではありません。
店長として優秀なので、期待を込めて次のステップを学ぶチャンスをもらってスーパーバイザーに昇格するのです。
スーパーバイザーになった直後は、スーパーバイザーの仕事は出来ないのです。ココで勘違いをするスーパーバイザーを無くさない限り「名ばかりスーパーバイザー」は後を絶ちません。
スーパーバイザーシステムを持つチェーン店には是非気がついて欲しいポイントですね。
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