
「自分が否定されると、凄く嫌なんです。だから自分も否定しません。」
コアコンデョショニングと加圧トレーニングのジムであるアルゴスポート吉祥寺の元気なトレーナーシリーズです。彼は20代前半のトレーナーMさん。見た目はこのジムで一番チャラ夫なんだけれど、実は一番大人の余裕を感じる好青年。
ジムで彼のマンツーマン指導を受けながらいつも感じるのは、「否定」を一切しないということです。例えば、このジムがお客様に薦めている自宅でのストレッチ運動。私は、未だ全然習慣になっておらず、「どうですか?されていますか?」と聞かれると、出来ない、していない言い訳ばかりしています。そんな私の言い訳を、うんうんと聴きながら、すうう~っと流してくれるのです。言い訳をしている私の気持ちをそれ以上低下させることも無く、更に言い訳をしたくなるような指導も、アドバイスもしません。
また、ダンベルを持ってトレーニングをするときでも、フォームが違っていても、意識するポイントだけを言い続けてくれます。力を入れる場所を間違っても、「違う!」と否定しないのです。
これは彼のポリシーなんだろうか?と思った私は彼に聴いてみました。
「Mさんは、絶対に否定しませんね。そこにはどんなポリシーがあるのですか?」
「いえいえ、お客様は、わかっていないわけでは無いので、否定なんかしません。間違った動作をしてもそれは、忘れていたり勘違いしたりしているだけ。基本はそのトレーニングの初回に伝えていますからね。想い出して頂ければいいだけです。自分は否定されると、すぐやる気が無くなります(笑) だからお客様に対しても、絶対に否定しないんです。」
彼は、元サッカー選手。プロを目指していたくらいのレベルです。選手時代は、試合の時などもよく監督から叱られていたそうです。でもその度に「ちゃんとやってるし~」と、聴く耳は持たなかったそうです。
でも、その試合を後からビデオで見ると「ありゃ、俺の動きダメじゃん・・・監督の言っているとおりだわ~」と、気づいていたそうです。
彼は、自分なら、たとえ間違っていたとしても、否定をされると聴きたくは無くなるので、上手く気づかせてくれる方が嬉しい。そう言う気持ちがあるので、お客様に対しても「危険はない」限り、否定はせずに、自らが気づくようにサポートとアドバイスをするように心がけているそうです。
なので、彼の指導では、相手の状態や理解度を確認する問いかけが多く発せられます。
「今の動きご自分ではどうですか?」「どんな風に理解されていますか?」「このトレーニングの目的って何だと思いますか?」と、全てが、相手が自分で気づくきっかけを与える問いかけなのです。
これは、私たちビジネスコーチが普段クライアント様相手にやっている問いかけと同じです。彼の問いかけレベルは、完全にプロコーチのレベルなのです。正しいトレーニングを指導するトレーナーであるだけでは無く、相手の中にある答えを引き出すコーチとしても優秀なのです。
そう言えば、優秀なフィットネストレーナーは、コーチングの資格を取るための勉強をされる方が多くおられます。ルネサンス執行役員の望月美佐緒さんもコーチエイの認定コーチですし、フィットネスインストラクターの津野恵美子さんもコーチエイでコーチングを学び始められました。テーピング、コアコンデョショニング、ペップトークで有名な岩崎由純さんもコーチです。
なるほど、優秀なフィットネストレーナーって、みなさんコーチングスキルを高めようと努力されているんですね。
さすがです。Mさんやアルゴのトレーナー達もコーチングの勉強しているのかな?
アルゴスポーツのホームページはこちら↓ ↓ ↓

※アメブロで、ブログバックナンバーの改定新版を毎日更新しています。
読み逃した方は、こちらもどうぞ<(_ _)>
http://ameblo.jp/aitejiku/

この記事へコメントする