「叱る」を工夫しないで、相手のせいにしてしまう人がいます。
これは、ヤバイです!
これでは、この店長の成長はここでストップしてしまいます。
コミュニケーションの成果が出ないことを、相手のせいにしていては何も解決は出来ません。
そういう場合は、ひとまず「何故なのかな?」と考えさせてみるようにしましょう。
人は、「考えること」で成長する生き物です。
また、相手のせいや環境などのせいにしてしまうと、「考えること」が止まってしまいます。
「考えること」を放棄したり、そこから逃避したりすると、
もうその問題と同類の問題を乗り越える事が出来なくなります。
別に乗り越えなくてもやっていける仕事ならば良いのですが、「店長」やリーダーの類の仕事を
されている人にとって、部下とのコミュニケーションは絶対に避けて通れません。
コミュニケーションの問題に直面している部下がいたら、アドバイスの前に
「考えさせ」「チャレンジさせ」それを励まし、認め、ほめる、そう言う上司でいたいですね。
それをするには、自らの「叱る」コミュニケーションがどうすれば効果が上がるかについて、
いつも考えねばなりません。
以前、ある店長がこんな話をしてくれました。
その店長は、叱れないわけではありませんでした。
結構きつめに叱ります。
店長は、そのスタッフがミスをするたびにすぐに叱ります。
しかし、何度叱っても改善出来ないスタッフがいたのです。
そのスタッフは、接客係。叱られるのは「お客様への商品説明が上手く出来ない」という点でした。
店長は、「この子はダメだな」と思っていたそうです。
ところが、ある日、店長が休憩から帰って来たとき、そのスタッフを見たら、
非常に上手に商品説明をしているのです。
「あれ?いつの間に出来る様になったんだろう?」
店長は接客が終わってから、スタッフ声を掛けました。
「すごいね~今の商品説明とっても上手だったよ。練習したんだね」
スタッフは「わあ、ビックリした。店長いつの間に帰ってきていたんですか。気づきませんでした。」
スタッフは、店長が後ろにいたことに気がついていなかったのです。
そこへ、ベテランスタッフが、口を挟みました。
「店長。○○さん(いつも起こられるスタッフ)は、いつも一生懸命練習していますよ。
けれど、店長が近くにいると緊張して上手く出来ないんです。
さっきは、店長がいないと思ったから出来たのかも」
店長は、ハッと気づきました。
「そうなのか~。私はいつもガミガミ叱っているから、かえって彼女を萎縮させていたのかも。
もっとリラックスさせてスタッフの実力が発揮出来るようにしなくては」
そう反省した店長は、ガミガミ叱るのを止めて、
逆に励ましたり認めたりほめたりするようにしたのです。
その後、のびのび働くそのスタッフの成長スピードは、めざましい物があったそうです。
店長は、自分が与えるインパクトを低く見積もっていた自分に気がついたのでした。
このように、自分を見つめ直すこと、考えて考えて修正策にチャレンジする。
こういう風にするだけで、コミュニケーションの問題は解決していくようになります。
そして、その店長は、
「考える」「チャレンジする」「励ます」「認める」「ほめる」の環境を作っていくことが
大切なんだという考えを持つレベルまで成長したのです。
もしも、「叱る」コミュニケーションが、上手く行かなかったら・・・
何でかな?と考えてみましょう。きっと何かヒントが見つかりますよ。
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