「相手軸な叱り方」⑫軸がぶれないから真剣に叱れる
自信を持ってビシッと叱り、叱られた方もちゃんとそれに従う。
そんな叱りの名人もいます。
そんな叱りの名人に叱られた人は、もの凄いスピードで成長します。
特に、今までだらだらと目的意識を持たないままに仕事をしていた人は、
叱りの名人に叱られると気持ちが切り替わっていきます。
ビシッと叱る。そして、部下もビシッと姿勢を正す。
こう言う叱りの名人は、叱るのが下手な人と何が違うのでしょうか?
私の周りの何人か「叱る」名人を見てみると、
共通するのが、普段のリーダーシップから素晴らしいのです。
さすがはリーダー!と言う感じの人です。(まあ当然と言えば当然ですが・・・)
先日、その内のひとりに「叱る」について伺いました。
その方は、ある会社の社長。
普段は物静かな紳士なのですが、叱るときはさすがに怖い(笑)
「なぜ、あなたが叱ると部下はビシッとするのでしょうか?」
「まあ、表情が怖いからかも知れませんが・・・」
と笑いながら次のように言われました。
「もちろん、叱らないに越したことは無いけれど、時には叱らなきゃいけないときもあります。
その時にいつも考えているのは、『私の軸はぶれていないかな?
一貫したポリシーや目的に準じて叱っているかな?』という点です。
何の為に叱るのか?私達は何を目指しているのか?
それが、ぶれていたら叱っても効果はありません」
『軸がぶれないこと』は、リーダーにとっての重要な要素です。
これがフラフラしていると、聴く側が真剣に聴きません。
特に、企業などの組織で仕事をしているとき、その組織が持つミッション、ビジョン、使命は、
しっかりと明確な物がある・・・はずです。
それは、社訓や社是で表現されているかも知れません。
理念という形で表現されているかも知れません。
いずれにせよ必ず、何かしらの「軸」があるはずです。
「叱られる」と言うことはその軸からはずれた行動、行為、発言をしたからです。
もしくは、その行動、行為、発言は、その軸を揺るがすことになりかねないと
判断されたからなのです。
以前、元自衛隊の方がおっしゃっていました。
「私達には、国土を守る、国民を守るという強い使命感、明確な軸があります。
だから、厳しい訓練にも耐えられるし、厳しく指導が出来るんです。」
「叱る」と言うことは、それくらい明確な軸を意識しておかないと、
相手に伝わらないと言うことなんですね。
もちろん、「叱り方」は、人それぞれであっても良いと思います。
顔を真っ赤にして叱ろうが、静かに穏やかに叱ろうが、黙って表情だけで叱ろうが、
涙を流して叱ろうが、それは、その人の叱り方で良いと思います。
大切なことは、「叱る」には、「自分達の使命に対する明確な軸」をぶらさないこと。
「叱り名人」の方々は、皆さんこう言うことを言われています。
「叱ることが苦手」だと思う方は、
今一度「自分達が担っている軸」を見直して見ては如何でしょうか?
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2013年01月09日
- 09:12
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